特捜“刑事仲間”もショック 藤岡弘、「もう一度一緒に…」

[ 2012年10月6日 06:00 ]

テレビドラマ「特捜最前線」出演時の大滝秀治さん(左)

大滝秀治さん死去

 ドラマ「特捜最前線」(テレビ朝日、77~87年)で老刑事・船村役を演じた大滝さんを「おやじさん」と慕った“刑事仲間”からも悲しみのコメントが寄せられた。

 ロケ中に訃報を知ったという桜井刑事役の藤岡弘、(66)は書面で「あまりにも突然で言葉が出ません。芝居に入られた時は、声もかけられないような実在感があり、私も身が引き締まる思いで撮影所に向かったことが懐かしく思い出されます。その半面、芝居が終わると柔和であの優しさをたたえた目で接してくださった。俳優として本当に尊敬できる大先輩でした」とコメント。特捜――をはじめ数多くのドラマで共演しており、ショックは大きく「日本の映像界の貴重で大きな存在が失われていってしまい、非常に残念でなりません。もう一度、芝居の中でご一緒したかった」と悼んだ。

 紅林刑事役を務めた元俳優で民主党衆院議員の横光克彦氏(68)は本紙の取材に「まだ舞台で頑張っているとばかり思っていたので大変残念です。大滝さんは一言でいえば芝居の虫で、あらゆることを芝居の糧にしていた」と振り返る。約9年間、ドラマで共演。当時はまだ若く、カメラ写りを気にしていた横光氏に「よこみっちゃん、芝居は形じゃない。心で演じればかっこよく見えるんだよ」とアドバイスしてくれたという。ここ数年で二谷英明氏、夏夕介氏、荒木しげる氏と共演者が相次いで亡くなり「仲間がどんどん減り、寂しくなります」と肩を落とした。

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2012年10月6日のニュース