劇団民芸で64年間ともに…奈良岡朋子「ただ一人の同志」

[ 2012年10月6日 06:00 ]

大滝秀治さんの訃報を受け会見で涙を見せる(左から)劇団員の仲地美佐子、日色ともゑ、、樫山文枝

大滝秀治さん死去

大滝さんが代表を務めていた劇団民芸の俳優、スタッフには4日午後、幹部から訃報が知らされた。連名で代表だった看板女優の奈良岡朋子(82)は5日、広島県内で舞台「カミサマの恋」の主演を気丈に務めた。

 開演前、劇団を通じ、文書でコメントを発表。「劇団に同期生として入団して以来、64年間、ともに歩み続けてきた、ただ一人の同志といえる存在でした。こよなく演劇を愛し、情熱を燃やし続けたあなたを失った今、大切な翼をもがれたような思いです。もう一度、一緒に舞台をつくりましょうと話していたばかりなのに。無念です」と悲痛な胸の内をつづった。

 劇団はこの日、大滝さんが何度も出演した東京・新宿の劇場、紀伊国屋サザンシアターで「冬の花 ヒロシマのこころ」の公演。終演後には後輩女優の樫山文枝(71)、日色ともゑ(71)、中地美佐子(44)がロビーで会見した。

 樫山は約40年前、劇団から大滝さんと2人で映画のロケに参加したときのエピソードを披露。当時、大滝さんはまだ無名で「“今に見てろ”という鬼気迫る目でロケバスの最後尾に座っていらした。あの時の目が忘れられません」と振り返った。

 日色は大滝さんと親子役での共演が多く“おとっつぁん”と呼んでいた。10日ほど前、闘病生活の様子が記された手紙を受け取ったといい、「また芝居をしたいと書いてありました。舞台では決して出しゃばらず、全体を冷静に見られる俳優でした。おとっつぁんは男の中の男!」と涙を流した。昨年6~7月の大滝さん最後の舞台「帰還」で娘役を演じた中地は「“寝てる間も芝居のことを考えろ”と言われました。情熱の炎のかたまりのような方。早すぎます…」と声を絞り出した。

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