大滝さん「書く書く！」“最後の仕事”は浅田次郎氏小説「帯」の推薦文

大滝秀治さんが帯に推薦文を書いた浅田次郎の小説

大滝秀治さん死去

　８７歳で亡くなった、俳優の大滝秀治さんは、病床で読書を楽しみの一つにしていた。

　劇団に浅田次郎氏の小説「天切り松　闇がたり」（集英社）シリーズ１００万部突破記念文庫本の帯に推薦文を書く仕事が舞い込んだのは８月。劇団スタッフは「できないだろうと思っていた」というが、大滝さんは「書く書く！」と二つ返事で快諾し、第３巻「初湯千両」に「粋で色気があって、読みながらゾクゾクしたなぁ」などの言葉を寄せた。

　大滝さんの“最後の仕事”となった帯が巻かれた文庫本は現在、全国書店に並んでいる。