渡辺直美いじめ経験告白「死ぬのはもったいないよ」

[ 2012年10月5日 07:00 ]

インタビューでいじめを受けた経験を語る渡辺直美さん

 ぽっちゃりキャラで人気のピン芸人・渡辺直美(24)が、吉本興業の芸人17人がそれぞれの中学生時代を語るムック本「みんな十四歳だった!」(新潮社)でいじめを受けた経験を告白している。「世界は学校だけじゃなくもっと広い。死ぬのはもったいないよ」と呼びかけている。

 体形に似合わぬ機敏な動きとセクシーな衣装で派手に踊る。ビヨンセやレディー・ガガら世界の歌姫のモノマネで一躍、人気を集めた渡辺の意外な告白だ。いじめを受けたのは中1の2~3学期。仲のいい友人らからのある日突然の無視。「初めて人に裏切られた。人生最悪の経験」と語る。

 原因は「好きな人が同じ」「名前の呼び方が気に入らない」というささいなこと。男子にもすぐに無視や悪口の輪が広がり、「髪の毛全部抜いてやろうか」と脅されたり、上履きに「死ね」と書かれた。学校も休みがちになり、「死にたい」とも考えたと、壮絶な日々を振り返った。

 女手一つで育ててくれる母を心配させるのが嫌で打ち明けられず、学校でも家でも苦しい中、現実を忘れさせてくれたのがテレビのお笑い番組。いつか自分も人を楽しませたい、と思ったことが芸人人生の原点に。いじめは「今も許せないが、その経験をばねに芸人になれた。未来がないと自分で決めるのはもったいない」と、死を選ばないでほしいと訴えた。

 9月末に発売された同書では、“チャラ男”でおなじみ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾(29)も、仲間に一緒に万引しようと誘われるも、できなかったために裏切り者扱いされた過去を明かす。「凄くつらい時期だったけど、あっという間にそんな時期は抜ける。必ず楽しい人生が待ってる」とコメント。逆境を乗り越え成功をつかんだ芸人らが、悩める今の14歳に明るいエールを送っている。

続きを表示

2012年10月5日のニュース