玉三郎 熊本・八千代座で支援公演

[ 2011年5月27日 19:27 ]

芝居小屋「八千代座」で記者会見する歌舞伎俳優の坂東玉三郎

 歌舞伎俳優の坂東玉三郎が27日、熊本県山鹿市にある国の重要文化財の芝居小屋「八千代座」で記者会見し、28日から始める東日本大震災チャリティー公演に向け「江戸時代の感じが残り、手作りの味がする八千代座から、被災地を支援したかった」と抱負を語った。

 玉三郎が八千代座の復興活動で交流があった山鹿市に相談し、公演が実現した。28日に泉鏡花の作品を朗読するほか、6月24、25日に舞踊公演、7月30、31日にコンサートを開く。収益は全額、義援金にする。被災地での公演も検討するという。

 八千代座は1911年にこけら落としした江戸時代の伝統様式を残す芝居小屋。客足が遠のき、70年代に閉鎖状態になったが、80年代後半から市民による復興運動が起こり、玉三郎も90年から公演を開くなどして再興に協力した。

 問い合わせは八千代座公演事務局、電話0968(43)0202。

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2011年5月27日のニュース