早期復帰に暗雲…海老蔵 シナリオ崩れた?

[ 2011年2月19日 06:00 ]

海老蔵邸を取り囲む報道陣

海老蔵暴行事件初公判

(2月18日 東京地裁)
 初公判を受けて、海老蔵の早期復帰に赤信号が点灯した。復帰は父の市川団十郎(64)が出演し、成田屋にとって大事な公演となる5月の「団菊祭五月大歌舞伎」(大阪・松竹座)が有力視されていた。

 しかし、この日、法廷で海老蔵にとってマイナスとなる証言がされたことにより、松竹は無期限謹慎の処分を解除することが難しくなったという見方だ。

 演劇関係者は「海老蔵は客を呼べる俳優だけに、松竹は公判終了後、早めの仕事復帰を考えていた。でも、海老蔵のイメージを著しく損なう状況になれば、社会的なことも考えて復帰は先送りとなるのでは」と話している。

 海老蔵は当初から被害届を提出し、裁判も辞さない姿勢だった。事件後の昨年12月に開いた2度の会見では、自身の暴力を完全否定。だが酒の席だったこともあり、それを立証するのは困難と判断。「前に進むことが双方のためになる。私自身も再スタートが許される人間に生まれ変わらなければならない」とし、伊藤被告、元不良グループリーダーとの間で示談が成立。伊藤被告の公判請求を望まないとする上申書を検察庁に提出していたが、結局、この日を迎えてしまった。

 事件の影響を受けて、海老蔵は京都・南座の12月公演から3カ月連続して休演中。現在は復帰に向けて稽古の日々を送っているという。この日、海老蔵は東京都目黒区の自宅で過ごしたとみられる。自宅前には20人以上の報道陣が集まったが、姿を見せなかった。

続きを表示

2011年2月19日のニュース