ベルリン国際映画祭で瀬々監督がダブル受賞

[ 2011年2月19日 22:04 ]

 世界三大映画祭の一つ、第61回ベルリン国際映画祭で19日、日本から出品された瀬々敬久監督の「ヘヴンズ ストーリー」が最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞した。同作品は18日に国際批評家連盟賞も獲得しており、ダブル受賞となった。

 両賞はいずれも映画祭事務局とは違う外部の組織が運営する賞で、国際批評家連盟賞は権威あるものとして有名。日本での撮影準備のため、瀬々監督は双方の授賞式には出席できなかった。

 「ヘヴンズ」は、両親や姉を殺された女性の復讐を描いた作品で、4時間38分の長編。

 最優秀アジア映画賞は2008年の同映画祭で、若松孝二監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」が受賞している。

 最高賞「金熊賞」を競うコンペティション部門の審査結果は、19日夜(日本時間20日未明)に発表される。

 ▽瀬々敬久監督の話 国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞のダブル受賞は非常にうれしい。ご褒美をもらったようだ。普段からアジアを意識して映画を作っているので、アジアの賞(を受賞したこと)は感慨深い。ベルリン国際映画祭の受賞でアジアが欧州につながったことを感じた。(共同)

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2011年2月19日のニュース