主演男優賞・妻夫木感激“鶴瓶に認められた”

[ 2011年2月16日 06:00 ]

受賞の喜びを笑顔で語る主演男優賞の妻夫木聡

第53回ブルーリボン賞授賞式

(2月15日 東京・銀座ブロッサム)
 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画担当で構成)が選ぶ第53回(2010年度)ブルーリボン賞の授賞式が15日、東京都中央区の銀座ブロッサムで行われた。主演男優賞の妻夫木聡(30)と新人賞の生田斗真(26)は舞台出演中にもかかわらず会場に駆けつけ、ファンは大喜び。助演女優賞の木村佳乃(34)は感激のあまり涙を流した。

 「僕もう出てもいいですか?」。最初の受賞者となった妻夫木は、対象作「悪人」の映像がスクリーンになかなか流れず、スポットライトを浴びながら苦笑い。この一言で、会場の雰囲気が一気に和んだ。「初めて自分から“やりたい”と言った作品。それだけに印象深いです」と賞状、副賞のモンブランをうれしそうに眺めた。

 昨年9月の公開時、司会を務めた笑福亭鶴瓶(59)から「この映画はええでえ」と電話をもらった。鶴瓶から飲食の誘い以外で電話が来たのは初めてだっただけに、自分が勝負に出た作品を認めてもらえたと感激。「そんな鶴瓶さんの前で賞がいただけるなんて」と“もう一つの副賞”に笑顔が絶えなかった。

 妻夫木に続いて名前を呼ばれた生田は、ジャニーズ事務所で初のブルーリボン賞受賞俳優。「賞とは無縁の男だったのに…皆さんに感謝します」と、受賞対象作の関係者の名前を挙げた。

 妻夫木は池袋で「南へ」、生田は渋谷で「ミシマダブル」に出演中。2人はステージでがっちり握手を交わし、60分の授賞式の冒頭20分で降壇。急いで迎えの車に乗り込んだ妻夫木は、生田に「舞台見に行くよ」と約束。生田も「僕も行きます」と応じ劇場に向かった。

◆第53回(2010年度)ブルーリボン賞受賞者◆
▽作 品 賞 「告  白」(2010「告白」製作委員会)
▽監 督 賞 石井 裕也(「川の底からこんにちは」)
▽主演男優賞 妻夫木 聡(「悪人」)
▽主演女優賞 寺島しのぶ(「キャタピラー CATERPILLAR」)
▽助演男優賞 石橋 蓮司(「アウトレイジ」「今度は愛妻家」)
▽助演女優賞 木村 佳乃(「告白」)
▽新 人 賞 生田 斗真(「人間失格」「ハナミズキ」)
桜庭ななみ(「最後の忠臣蔵」「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」)
▽外国映画賞 「第9地区」(ワーナー・ブラザース映画、ギャガ共同配給)

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