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ジェロに米名門大から“勲章”…ENKAに高い評価

 黒人演歌歌手のジェロ(29)が、米国のカリフォルニア大学バークレー校から「バークレー日本ニュー・ビジョン賞」を授与されることが決まった。日本時間19日に正式発表される。クリント・イーストウッド監督(80)に続き2人目の栄誉。4月8日に同校で授賞式に臨む。

 1868年以来の歴史を誇る同校は英教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」による10年度世界ランクで総合8位。とりわけ日本文化の研究は最高峰だ。名門大学からイーストウッド氏と並び称されることになったジェロは「光栄ですが、信じられません」と目を丸くしている。

 「…ニュー・ビジョン賞」は、新しい視点での日本文化理解の促進に貢献した個人に対して贈られるもので、研究の一環として同校が09年に設立したもの。

 ジェロはデビュー後2度帰国し、延べ2週間の滞在中にNYタイムズ、CNNなど約50の媒体から取材を受け母国でも有名に。昨年3月にサンフランシスコとロサンゼルスで行ったコンサートは客の4割をネーティブアメリカンが占め、米に「ENKA」という音楽ジャンルを浸透させた功績を認められた。

 同じく同校が、日本文化の普及や発展に寄与した人物に対し贈る「バークレー日本賞」は08年に作家の村上春樹氏(62)、09年にアニメ作家の宮崎駿氏(70)が受賞。ジェロは「世界中の人を楽しませてきたイーストウッドさんや村上さん、宮崎さんのように、世界中にといったらオーバーですが“ENKA”を日本以外でも聴いてもらえるようになりたい」と意気込む。

 4月8日にキャンパスでの授賞式に出席。「権威のあるところだと聞いている。いつものキャップをかぶるべきか、やめるべきか悩みますね」と恐縮しきり。式典後には、地元住民約800人を招いて“ENKA”を披露する異例のパフォーマンスを予定。大和魂を存分に披露するつもりだ。

 ≪ベスト盤で歌詞公募≫同校は授賞理由としてさらに「人種の壁を越え日本文化で活躍する可能性を開いた」ことを挙げた。呼応するように日本での活動も活発化。来月23日には企画ベスト盤「ベスト&レア」を発売。ラストに収録したメロディーのみの楽曲につける詞を公募し、のちに完成させるという異色企画が目玉。さらに同日、ドキュメンタリー本「演歌は国境を越えた~黒人歌手ジェロ 家族三代の物語~」(岩波書店)が刊行される。

[ 2011年2月16日 06:00 ]

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