木村大作監督 次回作は劔岳よりきつい現場?

[ 2010年1月28日 06:00 ]

作品賞・新人賞を受賞した木村大作

 【ブルーリボン賞 作品・新人賞】「劔岳 点の記」は名カメラマンとして知られてきた木村大作氏(70)が初監督作品。明治末期、未踏峰だった立山連峰・剣岳(2999メートル)の測量に命を懸けた男たちのドラマだ。

 特撮、CGは一切なしで撮りきった。「いまの日本映画は役者のスケジュールで動いている。でも今回は映画のスケジュールにみんなが合わせてくれた」。通算200日、ともに立山連峰にこもった役者、スタッフの顔が頭に浮かんだ。「まだ捨てたもんじゃないよ」。18歳で黒澤明監督のカメラ助手になってから50年、その言葉には重みがある。
 “新人監督”として新人賞も同時受賞。70歳での同賞はブルーリボン史上最高齢。「気恥ずかしいよ」と照れ笑い。最初で最後の監督作と公言してきたが、周囲が放っておくはずがない。「“劔岳”よりきついの撮らないとなあ…」。すでに構想は出来上がっている?

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2010年1月28日のニュース