堕ちたアイドル「これは現実」に、うなずき沈黙…

[ 2009年11月9日 12:23 ]

判決公判を終え東京地裁を出る酒井法子被告を乗せたとみられる車の列

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 かつてのトップアイドルは、無言で罪の重さと裁判官の言葉をかみしめた。「残念ながら現実です」。9日、東京地裁は元女優酒井法子被告(38)に執行猶予付きの判決を言い渡した。薬物汚染の広がりを象徴し、社会の関心を集めた「のりピー」。覚せい剤との関係を絶てるか。今後の活動は…。数々の疑問にこの日は何も答えることなく、法廷を去った。
 午前11時半。酒井被告は黒いブラウスとジャケット姿で入廷。一般傍聴席の周りに警備の職員約10人が取り囲んだものものしい雰囲気に、緊張した表情。
 証言台に立つと背筋をピンと伸ばし、執行猶予付きの主文が言い渡されると軽くうなずいた。「常習性、依存性が認められる」「逃走は卑劣」。判決理由の厳しい指摘に、頭を下げ、いすに座ったまま身を硬くした。
 「ドラマなどでいろいろな役を演じてきたと思うが、残念ながらこの事件は現実です。この重みに負けないで更生されることを願います」
 村山浩昭裁判官から説諭を受けると、酒井被告は静かに頭を下げた。
 村山裁判官は罪の重さを確認させる意図か、主文を自らの口で繰り返すよう促した。いったん言いよどんだ酒井被告は、再度促された後、気を取り直したかのようにはっきりした口調で主文を述べた。
 「くれぐれも忘れないように」と村山裁判官の言葉に「はい」と答えた。判決公判は10分あまりで閉廷した。

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2009年11月9日のニュース