マイケルは「他殺」!ロサンゼルス郡検視局が断定

[ 2009年8月29日 07:45 ]

 6月に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさん=当時(50)=の死因について、米ロサンゼルス郡検視局は28日、麻酔薬プロポフォールによる急性中毒とした上で、ベンゾジアゼピン系の鎮静剤の使用も死につながったとする結論を正式に発表した。殺意の有無に関係なく、外的要因で死亡したとする「他殺」とも断定した。

 薬の複合使用が死因と明確になったことで、急死直前のジャクソンさんに麻酔薬や鎮静剤を投与していた専属医のコンラッド・マーレー医師が過失致死容疑で捜査当局に立件されるとの見方が強まっている。
 検視局はプロポフォールと鎮静剤ロラゼパムを死亡の主因だったと指摘。また遺体からは鎮静剤のミダゾラムやジアゼパムのほか、麻酔薬のリドカイン、興奮剤のエフェドリンが検出されたとしている。
 発表された死因について、麻酔医でカリフォルニア大のスコット・エングウォール教授は「プロポフォールに鎮静剤を組み合わせて使用したことで、急性中毒になった可能性がある」との見解を示している。
 ジャクソンさんは6月25日午後、ロサンゼルスの自宅から病院に救急搬送され死亡した。マーレー医師はロサンゼルス市警の事情聴取に対し、同日未明から午前にかけて、不眠を訴えるジャクソンさんにプロポフォールやロラゼパムなどの鎮静剤を投与したと証言している。
 検視局は既に検視や司法解剖の結果を詳細に記した報告書をまとめているが、ロス市警の要請で公表していない。(共同)

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2009年8月29日のニュース