天国の麗子ちゃんへ…森光子「突然お日様が隠れた」

[ 2009年8月14日 06:00 ]

 不整脈による内出血のため3日に死去した女優大原麗子さん(享年62)の「お別れの会」が23日に東京都港区の青山斎場で営まれることが13日決まった。生前、テレビプロデューサーの石井ふく子さん(82)を含め“三姉妹”と呼ばれるほど親しかった女優の森光子(89)が発起人に名を連ね、初めてコメントを発表。妹のようにかわいがった大原さんをしのんだ。

 東京都世田谷区の自宅で6日に独りさびしく亡くなっているのが見つかった大原さん。行政解剖の結果、3日に病死していたことが確認されたが、あまりの突然の出来事に、森は追悼のコメントを出せずにいた。
 悲しい現実から10日。ショックを引きずりながら、森は直筆サイン入りの文書で、大原さんを初めて悼んだ。
 「皆様に可愛がられて、とても甘えん坊で、天真爛(らん)漫な魅力あふれる女優さんでした。いつも私を姉のように慕ってくれてそばにいたやさしい麗子ちゃんは、突然お日様が隠れてしまったかのように、誰にも別れを告げることもせずに旅立ってしまいました…」
 文面からは喪失感がいまだ消えないことがにじんでくる。そして「病気との闘いの毎日をひとりで頑張っていたのかと思うと、とても切なくて心を痛めております。“少し愛して…なが~く愛して…”と麗子ちゃんの声が今も聞こえてまいります」と、大原さんが出演したサントリーウイスキーのCMの文句を引用して、つらい胸の内を明かしている。
 密葬は8日に親族だけでひっそりと営まれたが、森は「女たちの忠臣蔵」など大原さん出演のドラマを数多く手掛けた石井プロデューサーらと相談して「お別れの会」を開くことを決めた。発起人には、ほかに女優の浅丘ルリ子(69)、渡辺プロダクションの渡邊美佐会長(80)、故美空ひばりさんの長男でひばりプロダクション社長の加藤和也氏(37)が名を連ねている。
 23日は午後から一般ファンにも参列してもらう意向。関係者は祭壇をどういう形にするか、遺影をどれにするかなどの具体的な準備に入った。喪主は弟の大原政光(おおはら・まさみつ)さん(60)が務める。

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2009年8月14日のニュース