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井上尚弥、夢対決再び!次戦は3団体統一王者“バム”濃厚 大橋会長「面白いと思う」

[ 2026年5月4日 05:20 ]

勝利した井上尚弥(撮影・島崎 忠彦)
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 ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(33=大橋)が中谷潤人(28=M・T)に判定勝ちした防衛戦から一夜明けた3日、横浜市内で会見に臨んだ。フェザー級に上げて5階級制覇を目指すかを含め今後は白紙を強調したが、次戦はスーパーフライ級3団体統一王者で23戦全勝のジェシー・“バム”・ロドリゲス(26=米国、帝拳)が濃厚。中谷に続く軽量級の強敵とのビッグマッチを制し、前人未到の道を突き進む。

 “世紀の一戦”にふさわしい激闘から一夜。ジム周辺に出待ちファンが殺到する中、井上は左目付近にできたあざを隠すようにサングラス姿で現れた。2年ぶりの東京ドーム興行で、ともに勝利した弟のWBCバンタム級王者・拓真と会見に臨み「ひとまずホッとしている。絶対に2人で勝つぞ、という約束も果たせた」と兄弟同時防衛の偉業を誇った。

 前夜は最強挑戦者・中谷を出入りの速さと高いディフェンス技術で翻弄(ほんろう)。2~4点差の僅差判定勝ちも「キャリアを通してポイント、内容的にも少し競った試合の中の一つ。またレベルアップできた」と振り返った。歴史に残る一戦をともに演じた“戦友”には感謝を示し「(ファンから)望む声があるのなら第2弾も全然あり」と、再戦に前向きな姿勢を見せた。

 一方で「違うステージにいくのも選択肢」と新たな野望も視野に入れる。名前こそ明かさなかったが、次なる“標的”は、米老舗専門誌「ザ・リング」が選定するパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じた最強ランキング)4位の軽量級のスター、“バム”が有力だ。同誌は3日、サウジアラビア国営イベント「リヤド・シーズン」を運営する同国の長官が、井上―バム戦を来年1月に日本国内で計画していると報道。バムが6月に次戦を控えていることもあり「白紙」を強調した井上だが、所属ジムの大橋会長は「今のところは(次戦まで)期間もある。(決まれば)面白いと思う」と実現に含みを持たせた。

 PFP6位の中谷との全勝対決を制し、1位返り咲きも濃厚。同一戦が26年ラストマッチの可能性も示唆しながら「また東京ドームでやれるように、いい試合をしていかなきゃいけない」。最強を証明し続けるモンスターの伝説にはまだ続きがある。

 《PPV販売数「格闘技全体で最多」》2度目の東京ドーム興行をプロモートした大橋会長が、今回の興行のペイ・パー・ビュー(PPV)販売数が国内格闘技史上最多の見込みになったと明かした。過去最高は22年に東京ドームで開催され、那須川天心と武尊が対戦した格闘技興行「THE MATCH」の53万件が最多とされていたが、同会長は「具体的な数字は分からないが格闘技全体で最多」と話し「出場選手には感謝したい」と述べた。

 ▼尚弥―中谷戦VTR 井上が序盤は無数のフェイントで重圧をかけながら一瞬の隙を探る展開。中盤以降は積極的に仕掛け11回に連打を浴びせた。決定打こそなかったものの主導権を握り、素早い身のこなしによる堅守も光った。中谷は左の強打で互角に渡り合う場面もあったが10回にアクシデントで負傷。直前までの勢いを失った。

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