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朝倉未来リベンジ成功!RIZINフェザー級前王者・斎藤裕との壮絶撃ち合い制し21年白星締め

[ 2021年12月31日 21:46 ]

RIZIN.33 ( 2021年12月31日    さいたまスーパーアリーナ )

<RIZIN33>第14試合 斎藤裕・朝倉未来 朝倉未来(右)が斎藤をロープ際で投げる(撮影・篠原岳夫)
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 格闘技イベント「RIZIN.33」が31日にさいたまスーパーアリーナで開催された。朝倉未来(29=トライフォース赤坂)がRIZINフェザー級前王者・斎藤裕(34=パラエストラ小岩)と序盤から壮絶な撃ち合いを演じ、判定3―0で勝利を飾って昨年11月のリベンジを果たした。

 打たれたら打ち返す。両者一歩も譲らない。何度も危険なパンチがクロスした。その中でも、2ラウンド中盤に朝倉が相打ちから鋭い強打を連発。斎藤の顔面を確実に捉え、激しく流血した。しかし斎藤も、もうろうとしながらも耐える。意地と意地のぶつかり合い。壮絶な撃ち合いに観衆は酔いしれた。終了のゴングが鳴り響くと2人は健闘を称え合い抱擁を交わした。判定は朝倉の3―0。勝者のコールを聞いた朝倉は、リベンジを果たし少し笑った。

 試合後には「斎藤選手のおかげですね、強くなれたのは。ありがとうございました」と穏やかな表情で語った。そして久しぶりの大観衆を見渡し、「こんな大勢の前でまた試合ができて幸せです。格闘技は素晴らしいということを僕はこれからも伝えていきたいので、これからも応援よろしくお願いします」と静かに、熱く語った。

 朝倉は今年6月にクレベル・コイケに三角締めで失神して一本負けを喫した。再起戦となった10月の萩原京平との試合は終始グラウンドで圧倒して判定勝利を収めた。しかしその後、11月20日のABEMA企画「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」で左膝を負傷して今大会の出場も危ぶまれていた。しかし大みそかの格闘技を盛り上げるために参戦を決意。左膝も完治させてリングに上がった。対戦相手の斎藤とは昨年11月に対戦して判定で敗れ、RIZIN参戦後初黒星となった。斎藤に敗れるまでは朝のスパーリングのみしか練習をしていなかったが、現在はトレーナーも付けて格闘技に真剣に向き合って成長した朝倉がリベンジを果たした。朝倉自身、この勝利で大みそかの試合は4連勝となった。

 次に狙うはクレベルへのリベンジだ。「クレベル選手にリベンジしてフェザー級の中で一つ頭を抜けたいと思っています。そしてスーパースターになってやろうかなと思っています」と今年格闘技界以外にも話題を届けた男が来年は“真”のスーパースターとして輝いていく。

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