ド軍指揮官「大谷翔平1人で打線を引っ張るのは不可能。打線がこの状態のままだと対処しやすくなる」

[ 2024年8月3日 14:22 ]

インターリーグ   ドジャース5ー6アスレチックス ( 2024年8月2日    オークランド )

ドジャース・ロバーツ監督(撮影・西尾 大助)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が2日(日本時間3日)、敵地でのアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席まで凡退に倒れ、移籍後最長を更新する19打席連続無安打となった。しかし、第5打席は4戦ぶりの33号を放ち、20打席ぶりの安打で復調気配を示した。しかし、チームは大谷の3ランが出ても及ばず、ア・リーグ西地区最下位のアスレチックスに5―6で惜敗して3連敗となった。ナ・リーグ西地区はパドレスが敗れたものの、ダイヤモンドバックスが勝ち、同率で2位。首位ドジャースを含め4ゲーム差以内に3チームの混戦模様となってきた。

 試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は「今夜は良い打席がいくつかあった。もちろん、翔平もです。今晩の翔平は、試合序盤でいくつかホームランを打ち損じたものの、良いスイングをしていて、最終回にしっかりと捉えることができた。良かったと思う。私たちが最後まで戦い続けたのは良かった。ただチームで三振がまだ多く、三振を取らない(計5人の)投手から11個も三振を奪われたのは残念」と振り返った。

 大谷は自己ワースト19打席連続無安打とヒットがでていなかったことで、心配はあったかと問われると「何もないよ。サンディエゴシリーズには触れたくないけど、今日の試合でも、最初の打席でホームランを逃して、次の打席でも大きなフライを打った。その後は(7回2死満塁で)ゴロを打ってしまったこともあったけど、今夜は3つ良いスイングをした。とはいえ、翔平1人でこの打線を引っ張るのは不可能なこと。残りのラインナップがこの状態のままだと相手チームにとって対処しやすくなっている。彼はうちのオーダーの1番を打ち、最も危険で才能ある打者だから、相手チームは彼を抑えることがゲームプランになる。彼を抑えれば後の8人と勝負すればいいだけ。見ての通り試合は4点差で、4点あれば3ランホームランでも勝てない。だから、彼らは翔平に挑んできた。翔平は彼らに仕返しをした。ただもっと早い段階で満塁のチャンスがあったよね。でも、彼も毎回毎回うまくいくわけではない」と話した。

 9回2死一、二塁の第5打席で待望の一発が生まれた。右腕ファーガソンの速球を捉えると、右翼席へ豪快な一発。打球速度116.3マイル(約187.1キロ)、25度の角度で打ち上がった打球は手応え十分の一発で、飛距離は405フィート(約123.4メートル)。大谷は打った瞬間に吠えるほどの当たりだった。

 7月29日に本塁打王を争うブレーブス・オズナが31号を放ち、大谷に1本差に迫った。オズナは打点ではリーグトップを維持しており、打率、本塁打でトップに立つ大谷の3冠王の強力なライバルとなっているが、再び突き放した。大谷は9回の一発で打率.308とし、パドレス・アラエスを1厘差で上回って首位打者をキープした。

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