巨人・阿部監督 4連敗でストップも井上に怒り心頭「ひどいですよね。その一言です」

[ 2024年8月3日 21:52 ]

セ・リーグ   巨人8―4ヤクルト ( 2024年8月3日    東京D )

<巨・ヤ>5回、井上の交代を告げボールを手にマウンドに向かう阿部監督(撮影・沢田 明徳)
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 巨人は3本塁打を含む14安打8得点と打線が爆発してヤクルトに逆転勝ち。5連勝後の連敗を4で止めて貯金8とした。この勝利で阪神に続いて今季50勝目に到達。阪神が敗れたため3位から2位に浮上している。

 だが、阿部慎之助監督(45)は喜びも抑えめで怒り心頭だった。

 まずは「とにかくね、連敗を止められたので良かったですね」と連敗ストップについて触れ、0―2の2回に飛び出した岸田の逆転3ランについて「やっぱり大きいですよね。いきなりフォアボールを出して、ボコーンってホームランを打たれて、また変な流れになってきちゃったなと思って見ていたとこだったんですけど、そこでひっくり返すホームランってやっぱり大きかったなと思います」と賛辞を送った。

 だが、初回に2死から山田を四球で塁に出してから村上に20号2ランを浴びて先制され、その後、試合をひっくり返してもらいながら勝利投手の権利を得るまであと1死となった5回に連続四球から失点して降板した先発左腕・井上について話が及ぶと「いや、ひどいですよね、うん。その一言です、はい」と厳しい表情で言い切った。

 それでも、井上が1点差に迫られ、なおも2死一、二塁というピンチで2番手右腕・船迫が3球で見事な火消し。船迫はその裏、プロ初打席にも入って中犠飛を放ってプロ初打点もマークし、1回1/3を1安打無失点で今季4勝目を挙げた。

 船迫の投打にわたる活躍には「いや、もう投げて打って勝利投手になったんでね。これからも大事なところで投げてもらうんで、引き続き頑張ってもらいたいと思います」と一言。

 船迫を打席に送る際には「どういう状況でもいくから。打てそうか?」と声をかけたところ、「気持ちだけは」との返答。「じゃあ、打ってこい」と送り出したところ、いきなり犠飛で打点を挙げた。

 船迫が中堅・太田の頭上を抜けそうな犠飛を放つと、口が“おぉっ!!!”と動いて満面に笑みを浮かべて拍手を繰り返していた阿部監督。井上には怒り心頭だったが、「大きな、あれも1点だったと思うよ」と船迫の活躍を喜んでいた。

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