巨人・船迫が投打に活躍 見事な火消し後、プロ初打席で初打点 阿部監督の「打ってこい」に応えた

[ 2024年8月3日 22:31 ]

セ・リーグ   巨人8―4ヤクルト ( 2024年8月3日    東京D )

<巨・ヤ(16)>ヒーローインタビューを受ける岸田(左)と船迫 (撮影・西川祐介)
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 巨人の船迫大雅投手(27)が3日のヤクルト戦(東京D)で投打に活躍。投げては見事な火消しのあとでイニングをまたいで無失点、打ってはプロ初打席で初打点と結果を残して無傷の今季4勝目をマークした。

 先発左腕・井上温大投手(23)が勝利投手の権利を得るまであと1死と迫った5回2死から連続四球と安打で1点失って1点差に迫られ、なおも2死一、二塁とピンチが続いた場面で2番手として登板。わずか3球で中村を一飛に打ち取り、まずは見事な火消しを見せた。

 すると、その裏、巨人打線が爆発した。ヘルナンデスの7号2ランに続いて岡本和が2者連発となる17号ソロ。さらに大城卓、岸田の捕手登録コンビがともに早くも猛打賞達成となる安打でつなぎ、泉口は四球で1死満塁とチャンスが続いた。

 ここで船迫はヘルメットをかぶり、そのまま打席へ。プロ2年目、通算72試合目で初めて打席へ入った。

 すると、相手2番手右腕・星がカウント1―1から投じた2球目、真ん中高めにきた149キロ直球を鋭いスイングで叩き、打球は中堅・太田の頭上を越えようかという大飛球。結局、直接捕球されたが、犠飛には十分で、三走・大城卓がチーム8点目のホームを踏んだ。

 “予想外”の結果に、巨人ベンチのチームメートは総立ち状態で大盛り上がり。阿部慎之助監督(45)も思わず口が“おぉっ!!!”と動いて破顔一笑し、うれしそうに拍手を繰り返した。

 試合後、阿部監督は「どういう状況でもいくから。打てそうか?」と声をかけたところ「気持ちだけは」という返事だったという船迫に「じゃあ、打ってこい」と送り出したことを明かし「大きな、あれも1点だったと思うよ」と喜んだ。

 試合後は、中継ぎ投手がなかなか上がることが少ないお立ち台へ。インタビュアーから「ナイスバッティングでした」と声をかけられると「ありがとうございます」とうれしそうで、公式戦で打席に立つのはいつ以来か問われて「秋の大学生の大会以来です」とはにかんだ。

 数年ぶりに立ったプロ初打席で犠飛。あと少しで中越え安打になりそうだっただけに「パワーが足りなかったかなというのは思います」とし、本職の投球について聞かれると「バッティングもやって、ピッチングもやって。流れを(相手に)渡さないようにゼロで切るっていうことだけを考えてました」とキッパリ。

 今後へ向けては「毎日暑いなか、球場に足を運んでいただき、ありがとうございます。これからも厳しい戦いになると思うので、応援のほう、よろしくお願いします」とG党に呼びかけていた。

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