阪神前監督・矢野燿大氏がトークショー 佐藤輝に期待も現状では「6番くらいを打つのが本当につよい阪神」

[ 2024年4月21日 14:54 ]

甲子園歴史観館でトークショーを行った矢野燿大氏(撮影・大森 寛明)
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 スポーツニッポン新聞社と甲子園歴史館の特別企画として、阪神前監督で本紙評論家の矢野燿大氏(55)が21日、西宮市内の同歴史館多目的ホールで150人を超えるファンを集めトークショーを行った。

 ここにきて、ようやくエンジンがかかり始めた攻撃陣について言及。矢野氏自身が監督時代にドラフトで獲得した佐藤輝については、将来的には打率3割、40本塁打、本塁打王をファンと同様に期待するとした一方で、現状におけるチーム構成では「6番くらいを打つのが本当に強いタイガース」と表現。理由として、ここぞという場面できちんと相手バッテリーに攻められた時に対応できるまでには至っていないとした。

 加えて、佐藤輝には振らない怖さを求めた。「低めのストライクゾーンからボールになる球に手を出すことは持ち味でもあるから“分かる”。でも、そこで振らないと、振らないのかと捕手が考えるようになる」。簡単に凡退する時と、甘く入った時に本塁打にできる振り幅の大きさが魅力で「いい選手には間違いない」と認めるからこそ、ハードルを高くした。

 同じ左打者では高卒3年目の前川を評価。打席での対応力、感性、打てるゾーンが広いと打つことに関しては期待値を高くし「前川が前を打つことで佐藤に火が付く可能性もあるかもしれない。争っていければ」と中軸を打つ能力があるとした。ただ、「守備はもっと頑張らないと。まだ高校生」として会場の参加者を笑わせた。

 トークショーの最後には株式会社「ふるぅつふぁみり~」から商品提供されたマンゴーなどの抽選会もあり、大いに盛り上がった。

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