大谷翔平 6戦連続安打 初回、5回は同点機おぜん立ても6回は満塁で三振 今季満塁機は3打数無安打

[ 2024年4月21日 06:47 ]

ナ・リーグ   ドジャース―メッツ ( 2024年4月21日    ロサンゼルス )

<ドジャース・メッツ>5回、同点のホームを踏み、犠飛を放ったマンシー(右)を迎えるドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が20日(日本時間21日)、本拠でのメッツ戦に「2番・DH」で先発出場。第3打席で右翼線二塁打を放ち、6試合連続安打をマークした。

 第3打席は5回の先頭打者だった。メッツの先発右腕ホセ・ブットに対し、カウント2―2から低めのスライダーをすくい上げると、103.4マイル(約166.4キロ)の打球が右翼線で弾み、そのまま低いフェンスを越えてエンタイトル二塁打となった。その後、1死一、三塁とすると、マックス・マンシーが元日本ハムの2番手右腕マイケル・トンキンから同点犠飛。大谷がここでも得点に絡み、チームをもり立てた。

 2―5の6回は1死満塁と一発が出れば逆転の絶好機。3番手右腕ドルー・スミスにカウント2―2と追い込まれると、最後はボールになる内角カットボールにバットが空を切り、空振り三振に倒れた。満塁機はこれまで通算打率.271だったが、今季はこれで3打数無安打となった。それでもフリーマンが中前へ2点適時打を放ち、1点差に迫った。

 4―6の8回は1死一塁で打席を迎えた。メッツは守護神エドウィン・ディアスを投入。初球の内角低めスライダーは空振りしたが、この間にベッツが二盗に成功。その後は3球連続ボールでこの日3個目の四球でつないだ。

 初回に1点を先制された直後の攻撃は、先頭のムーキー・ベッツが二塁打で出塁。大谷は無死二塁で打席を迎えた。メッツの先発右腕ホセ・ブットとの対戦で、初球はストライクを取られたが、その後は4球連続でボールを見極めて一塁へ歩き、連続試合出塁を19に伸ばした。続くフレディ・フリーマンが4試合ぶりの安打となる中前適時打を放ち、すぐさま同点に追いついた。

 1―1で迎えた2回の第2打席は2死一塁の場面。2球目にベッツが二盗を決めて好機を拡大すると、大谷も3―1から2打席連続四球を選んでつないだ。フリーマンの四球を選んで2死満塁としたが、4番のテオスカー・ヘルナンデスが空振り三振に倒れて勝ち越し点は奪えなかった。

 12日のパドレス戦第1打席で4号ソロを放ち、松井秀喜氏の持つ日本選手最多メジャー通算175本塁打に並んだ。ただ、記録更新に王手をかけてからその後は前日19日のメッツ戦まで6試合、31打席連続ノーアーチが続いていた。

 19日のメッツ戦では得点圏での連続無安打に終止符を打った。5回2死一、二塁では先発左腕・マナイアのスライダーを振り抜き、右前適時打。得点圏に走者を置いた場面での適時打は、3月20日のパドレスとの開幕戦で8回1死一、二塁の第5打席で左腕・モレホンから左前適時打を放って以来、21打席ぶりだった。

 19日のメッツ戦の4回には四球を選んで出塁し、二盗に成功。テオスカー・ヘルナンデスの右前適時打で生還してチームの初得点を呼び込んだ。この大谷の盗塁について、デーブ・ロバーツ監督は「彼が塁上で積極的に走っているのが分かる。そして、彼は賢く走っている。あの盗塁がなかったら、最初の得点はなかっただろう。彼は何かを起こそうとしている。彼は本当に良い打席を迎え、チームにエネルギーを与えようとしている。それは素晴らしいこと。彼は良い野球をしている」と大谷の野球観を称えていた。

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