赤星憲広氏 阪神、投打で圧倒したゲームだったからこそ「一つ先の塁を奪う走塁を」

[ 2024年4月21日 05:15 ]

セ・リーグ   甲子園 ( 2024年4月20日    阪神15-2中日 )

赤星憲広氏
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 【赤星憲広 視点】投打で圧倒したゲームだったからこそ、気になった走塁を指摘したい。まずは1―2の2回、無死満塁で大竹が投手への内野安打で同点。中日・大野がはじいた打球が右翼手まで転がったが、二塁走者・坂本は三塁止まりで逆転のホームを目指さなかった。

 そして7回1死では代打の小幡が四球で出塁し、続く近本の右前打で二塁ストップ。2回はその後に打線がつながり7得点し、7回もすでに大量点差がついていたので目立たず、決してミスとも言えない。

 前日19日の中日戦でも2回1死満塁で木浪が先制の右前打を放ったものの、二塁走者の佐藤輝は三塁止まり。続いた1死満塁から青柳が右犠飛を放って勝ち越しに成功したためここも目立たなかったが、打順や展開、状況を考えればチャレンジしてほしかった。それは、この日の走塁も同じだ。

 前日が7―0、この日が15―2と大勝で、細かいことのように思うだろう。それでも接戦の時に一つ先の塁を奪う走塁ができるために、見過ごしてほしくない。 (本紙評論家)

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