阪神・佐藤輝が球団最速通算250打点 3戦連続安打で3打点「いい流れが来ているかなと」

[ 2024年4月21日 05:15 ]

セ・リーグ   甲子園 ( 2024年4月20日    阪神15-2中日 )

<神・中>2回、2点適時打を放つ佐藤輝(撮影・中辻 颯太)
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 佐藤輝がまた一つ、猛虎のスラッガーの歴史を塗り替えた。2回に2点二塁打を放ち、通算250打点に到達。4年目での達成は、球団最速になった。

 「チームのために打点を挙げられるように頑張ります。あす以降もしっかり点を取れるように頑張ります」

 何かとスケールが大きいこの男は、節目の数字にもさしたる関心を示さなかった。しかし、15得点圧勝劇に果たした役割は大きい。

 2点二塁打を放った場面は、リードを3点差に広げてなおも2死一、三塁。2番手・梅野の初球147キロ直球を右翼線へ運んで、2者を還した。3番・森下の適時打、4番・大山の犠飛に続いて打点を挙げ、「いい流れが来ているかなと思います」と上昇機運を実感する。森下、大山、佐藤輝が3、4、5番を形成しての打点そろい踏みは、3日DeNA戦以来、今季2度目。18日巨人戦まで続いた10試合連続2得点以下の重苦しさも、もはや過去の話だ。

 7回2死一、二塁でも、勝野の153キロを打ち返し左前適時打。この日3打点で今季打点を11に伸ばし、チームトップの森下に2差とした。2割前後を行ったり来たりだった打率も3試合連続安打で・213に上がった。課題と向き合う日々が復調を後押しする。

 球団OBの広澤克実氏(本紙評論家)とキャンプ中に対談し、打撃の極意の一つを教わった。スイングの際に、手が体から早く離れないようにすることが大事だと言われた。

 「確かに、調子が悪い時はバットが体から離れちゃいますから。確かにそうだなって、参考になりました」

 今年取り組む「なるべく手を意識せずに体で打つ」という打法とリンクし、納得。修正点を理解しているからこそ行動にも移せる。試合前時点で打率が1割台半ばだった9日は全体練習後に1人でブルペンへ足を運び“極秘練習”。微調整を繰り返し、ようやく上昇曲線を描き始めた。 (倉世古 洋平)

 ○…佐藤輝(神)が2回の右翼線2点二塁打で、プロ通算250打点に到達。新人の21年から4年目での到達は、阪神生え抜き選手では最速。田淵幸一、岡田彰布、掛布雅之、鳥谷敬、大山らの5年目を更新した。

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