水原一平氏&大谷翔平の“2ショット英語教科書” 出版社が変更検討 文科省の検定パス後に激震

[ 2024年3月23日 05:00 ]

メディアの間を通り、会見に向かう大谷と水原氏(撮影・光山 貴大)
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 2025年度から中学校で使用される教科書の検定結果が22日、文部科学省から公表され、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を賭博問題で解雇された水原一平氏が英語の教科書で取り上げられていることが分かった。「単なる通訳ではない」と紹介されるなど、大谷ではなく水原氏にフォーカス。2人が一緒に写る写真も掲載されている。

 水原氏に焦点が当てられたのは「教育出版」の3年生向け英語の教科書。教師が生徒に将来やりたいことを尋ねる場面で「アスリートを支える人になりたい」と話す生徒に、別の生徒が水原氏を紹介。「単なる通訳ではない」「大谷がチームに溶け込めるように手助けをしたり、プライベートな面でも支えているんだ」などと、大谷やチームにとって必要不可欠な存在であることが強調されている。“裏方志望”の生徒が「凄い!もっと水原さんについて知りたい」と話す内容だ。

 記者会見やベンチ内とみられる場所で2人が写るものなど、エンゼルス時代の写真計3点も掲載され、該当箇所は3ページにまたがっている。

 出版社と現場の教員、大学教授らが参加する編集会議で「裏方さんにスポットを当てよう」との発案があり、水原氏とカーリング女子の日本代表「ロコ・ソラーレ」のリザーブ・石崎琴美の2人を取り上げることに決定。

 同社関係者は「大谷さんを登場させるのは誰でも思い付く。水原氏へのフォーカスは他社とは違う発想で面白い。主役にしたい」と狙いを説明。水原氏の存在価値を前面に出した内容に関しては「会話の文言などを会議の場でブラッシュアップさせていった」と話した。

 25年度用教科書は昨年春ごろに文科省に申請。それから1年たった21日朝、一斉に流れたよもやの賭博報道。担当編集者は大慌てだったという。

 どの教科書を採用するかは各市町村の教育委員会の判断。同社は「報道されていることが事実だとすれば、内容の差し替えも含め検討せざるを得ない」とコメントした。

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