京都外大西 8強入りで18年ぶりの選抜出場へ前進 「大野2世」田中が粘投

[ 2023年10月23日 05:45 ]

高校野球秋季近畿大会   京都外大西7ー5彦根総合 ( 2023年10月22日    シティ信金スタ )

<彦根総合・京都外大西>延長タイブレーク10回、完投勝利にガッツポーズを決める京都外大西・田中(撮影・後藤 正志)
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 来春の選抜出場校を決める選考資料となる秋季近畿大会は22日、1回戦3試合が行われた。京都外大西(京都1位)は彦根総合(滋賀3位)に競り勝って8強入りし、2006年以来18年ぶりの選抜出場へ前進。京都国際(京都2位)、履正社(大阪2位)も準々決勝に駒を進めた。

 今年の京都外大西には、17年前のように、頼れる左腕がいる。背番号1を背負う最速135キロの田中遥音(はると=2年)が、12安打5失点で10回完投。「安打を打たれても自分が下を向いたらダメだと思い、粘ることができた」。151球の熱投で、06年以来18年ぶりの選抜出場に前進した。

 前回出場の選抜初戦。東海大相模(神奈川)戦で先発したのが、背番号10の大野雄大(現中日)だった。この06年生まれで愛知出身の田中は、高校進学前に上羽功晃監督から「大野2世になれ」と発破をかけられた。昨年12月には同校OB会で、大野雄と初対面。「バンテリンドームで、ずっと大野さんの投球を見てきた。自分も京都外大西の歴史を刻める投手になりたい」と決意した。

 延長戦を制しての初戦突破。勝利の瞬間に両手を広げて同僚と抱き合う姿は、19年9月14日阪神戦(ナゴヤドーム)で無安打無得点試合を成し遂げた先輩のようだった。「チームの顔として投球で引っ張っていけるようになりたい」。強豪復活へ、聖地は目の前だ。 (松本 航亮)

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