DeNA今永 米11球団スカウトの前で1000K+10達成、左腕歴代4位のスピード大台

[ 2023年9月14日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA1―2中日 ( 2023年9月13日    横浜 )

<D・中>7回、代打・大島を打ち取りガッツポーズの今永(撮影・島崎忠彦)
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 勝つことはできなかった。7戦連続白星なし。だがDeNA・今永の姿は、メジャースカウトの目に焼き付く「エース」の投球だった。

 「直球でファウルを取れたことで、スライダーを効果的に投げることができた。終盤にピンチをつくったので、次回は安定した投球をしたい」

 107球、8回7安打1失点。11三振を奪った。リーグトップ独走の163奪三振。初回1死には節目の瞬間も迎えた。ブライトに全て150キロの直球をファウルにさせて追い込み、1ボール2ストライク。5球目のスライダーで空振りを奪い、通算1000奪三振に到達した。「今季は三振を意識していない」としたが、983回1/3での達成は阪神・藤浪(現オリオールズ)を抜く史上8位のスピード記録。球団生え抜きでは02年6月6日のヤクルト戦で達成した三浦大輔(現監督)以来9人目となった。

 7日、MLB公式サイトが「ポスティングシステム」を利用して今オフ、メジャー挑戦する可能性を紹介。この日、ネット裏には11球団20人以上のスカウトが集結。カブスは編成トップのジェド・ホイヤー編成本部長が足を運ぶ熱の入れようだった。

 米国からの熱視線にも今永は「そこも関係なくシーズンを過ごしています。どういう状況でも自分は普通の投球をするだけ」。最後まで戦い抜くだけだ。(大木 穂高)

 ≪球団9人目≫今永(D)が13日中日戦の初回にブライトから空振り三振を奪い通算1000奪三振を達成した。プロ野球156人目、チームでは三浦大輔の2481奪三振を筆頭に9人目。初奪三振は16年3月29日巨人戦で長野から。通算1000奪三振の最速記録は藤川球児(神)の771回2/3で、今永の983回1/3は歴代8位で左腕4位のスピード達成になった。

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