阪神新助っ人競演“ミエちゃん”弾丸一発!打席後に被弾の桐敷に打者目線の感想伝える

[ 2023年2月8日 05:15 ]

シート打撃で本塁打を放つミエセス(撮影・成瀬 徹)
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 ノイジー弾の余韻が冷めやらぬ中、“ミエちゃん”も続いた。左腕・桐敷から左翼方向へ推定120メートルの一発。阪神の新助っ人コンビによる豪快アベック弾に、宜野座はどよめきに包みこまれた。

 「(本塁打は)いい感触でした。試合をずっと熱望していた。結果的に本塁打も出ましたし、よかったなと」

 1ボール2ストライクと追い込まれながらも、甘く入った高め147キロ直球を逃さなかった。弾丸ライナーで左翼フェンス後方の芝生まで突き刺した。ただ、ノイジーに負けじと意地で放ったアーチ…ではない。生還後のベンチには、互いの打撃をたたえ合う両助っ人の姿があった。

 「ベンチの中で、いつもみんなに元気を与えることもやっぱり大事。(ノイジーには)いい仕事したねって言いました。チームメートが活躍したらすごくうれしいですし、ライバルは誰一人、彼を含めていないです」

 ド派手な風貌とは裏腹に、見え隠れするのは同僚、チームへの献身性だ。本塁打の打席後には、通訳を伴って桐敷の元へ。「打席の中でこういう球がよかった、と。いい打席を送れたので、彼にもいいピッチングをしてもらいたいと思って、アドバイスした」。打者目線の感想を伝えることで、左腕の成長を願った。

 「投げた投手はみんなすごくいい印象があった。すごく心強いチームに自分もいる。必ず優勝争いには加われるようになると思うので、自分も活躍をしたい」。フォア・ザ・チームを全面に押し出す姿勢にも、人柄がにじみ出る。心優しきドミニカンが、猛虎に歓喜をもたらす。(阪井 日向)

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2023年2月8日のニュース