阪神・岡田監督 助っ人コンビ快音でもボヤキ節 実戦形式より「サインプレーとかやらなアカンことがある」

[ 2023年2月8日 05:15 ]

険しい表情で練習を見守る岡田監督(右)(撮影・後藤 大輝) 
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 阪神のノイジー、ミエセスが豪快な一撃を放っても、百戦錬磨の岡田監督の表情が緩むことはなかった。まだキャンプ第2クール。あくまでシート打撃。発する言葉の行間には、厳しささえにじませた。

 「まあええやん、もう(その話は)、おーん。まだ2月やで(笑い)。そんなの、おまえ、打ったとか打たんとか何にも関係ない。(打たれた)桐敷にも“何にも関係ない”って言うとけ、(とコーチに)言うたけど」

 今、指揮官が照準を合わせているのは「3・31」。そして、その先に「アレ」を見据えるのみだ。だから今春キャンプは「アレ」を勝ち取るための戦力の見極めを、テーマに掲げていた。その期間が始まって、わずか1週間。善きにつけあしきにつけ、まだ評価を下す段階ではない。だから指揮官は泰然自若の構えを崩さなかった。それ以前に、この時期の実戦形式練習の実施にも、疑問を呈した。

 「シートなんか、やるつもりなかったんだけどね、はっきり言って。まあピッチャーが投げたい言うから。練習(メニュー)をコーチに任せていたから。もっとサインプレーとかね、時間的にはね。チームとしてやらなアカンことがあるのに、シートになると対戦になるからな」

 5日には非公開でサインプレーの練習に取り組んだが、準備不足を露呈。「まだまだやわ」などとボヤいたばかりだった。指揮官の青写真では10日までにサインプレーなどの精度を上げ、いざ実戦――のはずだった。練習メニューを一任した以上はコーチからの提案をむげにもできない…とはいえ、苦言を呈さずにもいられなかった。

 「まだチームとして機能せんうちに、選手の評価するんちゃうからな。だから実戦はゆっくりやるということやったけどなあ」と続けた指揮官。第3クールでの1、2軍入れ替えも構想しているが、現時点では検討段階。とにかく今はチーム全体で意見、方針をすりあわせつつ、「アレ」に向けて前進する。

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2023年2月8日のニュース