亀山つとむ氏 虎の新助っ人競演弾にノイジーはパチョレックタイプ ミエセスは一振りで決める力必要 

[ 2023年2月8日 07:45 ]

シート打撃でアベック弾を放ったミエセス(左)とノイジーは笑顔で記念撮影(撮影・大森 寛明)
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 【亀山つとむ CHECK!】阪神・ノイジーは本塁打を打つ前の打席も、追い込まれてから西勇の内側のボールをコンパクトに打っていた。結果は投ゴロながら、自分の形でスイングができていた。桐敷と対戦した2打席目も同じだ。内角の直球と変化球を見極め、甘く入った球を本塁打にした。

 初の実戦形式で(1)ボールを見極める(2)振り抜く、というテーマを持っていたはずだ。それを達成した上で、結果も残した。現時点では実戦での対応力があるとみる。我々の時代なら、パチョレック(日本通算6年で打率・315、86本塁打)のようなタイプ。少なくとも打率・270~280、15本塁打を見込める。もちろん数字の上振れも期待できる。守備は捕ってからが速く、正確。攻守で日本の野球に慣れれば先が楽しみだ。

 ミエセスの直球への強さも再確認できた。あえて厳しく言えば、その前に甘いボールをファウルにしたこと。シーズンに入れば、1打席に2球も甘い球は来ない。一振りで決める力が求められる。

 とはいえ、最初の実戦形式でそろって本塁打を打てるのは力がある証拠。このまま順調に過ごせば、2人ともいい形でシーズンインができそうだ。(スポニチ本紙評論家)

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2023年2月8日のニュース