阪神・高寺 “長野の星”目指す 同郷の「牧さんみたいになれれば」 地元で二十歳の誓い

[ 2023年1月9日 05:15 ]

上田市の二十歳を祝う式典に出席した阪神・高寺
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 高卒3年目を迎える高寺が、長野県の真田中央公民館で行われた「上田市二十歳を祝う式」に出席した。数多くの旧友たちから激励を受けた若武者は、同市出身では唯一の現役プロ野球選手として故郷の星、そしてDeNA・牧に並ぶ“長野の星”を目指すことを誓った。

 「上田市出身では(現役のプロ野球選手が)いないので。長野県出身だったら牧さんとか活躍しているんですけど、自分が活躍したら上田市の人がみんな見てくれると思うので、今年は1軍で活躍して盛り上げられれば。(いずれは)牧さんみたいになれればいい」

 昨季は19歳でプロ初安打初打点を記録。さらなる飛躍を期す今季は目先の目標とする自身初の開幕1軍入りを果たすべく、今春初実戦となる2月11、12日の紅白戦に照準を定めている。「やっぱり実戦が一番分かりやすい結果が出る。そこに合わせてしっかりやりたい。(阪神には)いいピッチャーがいっぱいいるので、そこを打てれば自信にもなる」。二塁は遊撃からコンバートの中野が岡田監督から高評価を受け、遊撃は小幡と木浪の争いの構図が鮮明となる中、待ったをかけるべく燃えている。

 「高卒のレギュラーが阪神にあんまりいないと思うので。(同じ高卒の)小幡さんとか守備もすごくて、今は(小幡が)ショート(1番手候補)みたいになっているので。何とか競争できるようにやっていきたい」

 オフシーズン終了後から肉体作りのため増量に励んでおり、年末の帰省後も母校・上田西で重点的にウエートトレーニングを敢行。食事面でも間食を欠かさず取り入れるなど1日4~5食をスタンダードとし、秋季キャンプ終了後から約3キロの増量に成功した。「悪い体重の増え方だったらダメなので、しっかり動いて体重を増やせるように」。アピールへの準備は順調に進んでいる。

 「去年少し1軍で出させてもらって、あそこで活躍しなければ意味がないと。もう3年目なので、レギュラー目指してやっていけるように」

 一度経験した晴れ舞台の味に飢える背番号67は、故郷への思いを胸に二遊間争いへ殴り込む。(阪井 日向)

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2023年1月9日のニュース