ソフトBドラ3・生海は巧み! 小久保2軍監督がロックオン トスバッティングでのバットコントロール称賛

[ 2023年1月9日 05:00 ]

外野ダッシュを行うソフトバンク・生海(右から2人目)ら新人選手たち(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 カワウソ好きの大砲候補が、2軍監督からの熱視線を浴びた。ソフトバンクは8日、福岡県筑後市のファーム施設で新人合同自主トレをスタートさせた。小久保裕紀2軍監督(51)は始動前の訓示後に若鷹の動きをチェック。ドラフト3位入団の生海(22=東北福祉大)の強打に期待を寄せ、トスバッティング(ペッパー)での、バットの小技を褒めた。

 タマスタ筑後で野手、投手に分かれて新人が始動。小久保2軍監督は日陰で野手の動きを見守った。最終メニューのペッパー(トスバッティング)後。生海に近寄って声を掛けた。「俺より、うまいね」。プロ通算413本塁打を放った歴代ホークスを代表する右の大砲は、生海のバットコントロールにうなった。

 初日はアップ、キャッチボール、ペッパー、ランニング、体幹など軽めの調整で終えた。印象に残った選手を問われると2軍指揮官は唯一、名を挙げた。

 「どうしても僕は野手に目がいってしまう。3位の甲斐(生海)は、藤本監督も名前を挙げている。(春季キャンプ)A組スタートかどうかの見極めも含めて、見ていかないと。スカウトマンの評価も高い選手なんで。打撃がいいと聞いていますし来週も来て、見ます」

 ロックオンの対象となった生海は、7日に入寮。大学時代からカワウソ動画の視聴が好きで友人からもらったカワウソのぬいぐるみを持参。添い寝したが“相棒”はベッドから落ちてしまっていた。それでも合同自主トレ初日で2軍指揮官の評価は落ちるどころか、上がった。

 「テレビで見ていた方なので圧倒されたけどうれしかった」。自慢の強打をアピールするため、前夜は自室内で約30分間の素振りもした。「(打撃の)課題は分かるので、まず苦手なコースの攻略から。2軍で経験して、1軍で1年目に出られるように頑張ります」。気持ちを新たにした。

 小久保2軍監督は始動前に若鷹に「野球は練習をすれば、うまくなる。今は体を強く、打球を強く、送球を強く。まずは強さを求めてください」と訓示。生海は1メートル84、95キロの巨体の大砲候補。強さを見初められたようだ。(井上 満夫)

続きを表示

2023年1月9日のニュース