阪神ドラ1・森下、打撃お手本は米国の大学生スター選手! 「プロじゃない同年代から技術つかみたい」

[ 2023年1月9日 05:15 ]

おろしたてのバットでスイングする阪神・森下(撮影・北條 貴史)
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 お手本は海の向こうの超新星だ!阪神のドラフト1位・森下(中大)が打撃面で参考にし、刺激を受けている選手にルイジアナ州立大2年のトミー・ホワイトの名を挙げた。

 「プロの選手じゃなくて、まだメジャーで活躍しきってない点で境遇は一緒。いきなり上を見るんじゃなくて、境遇が同じ同年代とか、年下の未熟なところから技術をつかみたい」

 虎の大砲候補の視線の先には、昨季3冠王のヤクルト・村上や62本塁打でMLB新記録を打ち立てたジャッジではなく、1メートル83、109キロの大柄な大学生がいた。昨年、ノースカロライナ州立大1年時にデビューから8試合で9本塁打を放ち、同シーズン55試合でNCAA(全米大学体育協会)新人記録となる27本塁打を記録。現在はルイジアナ州立大に転校しており、将来のメジャー“ドラフト1位”候補だ。

 とはいえ、SNSが発達した今の時代では、ホワイトより有名で格上のプレーヤーたちの動画などにもアクセスは可能。わざわざ「トミー・ホワイト」に注目したのには、確固たる理由がある。

 「意外とコンパクト。シンプルじゃないと160キロ近い球を打ち返せない。手先じゃなくて体全体で打っているというのは見ていて感じる」

 自身の追求すべきフォーム、スタイルがぴったりと重なる。そんな“ホワイト打法”を習得すべく徹底しているのが基礎練習。ティースタンドに置いたボールを打つ「置きティー」が主で、体の使い方を確認した上で日々打ち込みを敢行。「難しいけど体の使い方を確認した上でバッティングをやっている」。地道なメニューも、決して苦にはならない。

 今日から始まる新人合同自主トレに向けては「特に変わりなく自分のやるべきことができたらなと思います」と冷静。探究心旺盛なスラッガーがプロの第一歩を踏み出す。(北河 陽向)

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2023年1月9日のニュース