明大練習納め 最多安打の連盟記録狙う宗山「達成はしたいけど、まず1打席。そこに集中することが大事」

[ 2022年12月24日 11:50 ]

 来季「過去の自分越え」を目標に置く明大宗山
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 東京六大学野球で春秋連覇、明治神宮大会も制した明大が24日、年内最後の練習を行った。日の出とほぼ同時刻の午前6時半からみっちり2時間、右翼ポールから左翼ポールまでの30往復などランニングのみで汗を流した。

 春に首位打者を獲得、秋も4本塁打15打点、打率・354の数字を残し連続満票でのベストナイン遊撃手に選ばれた宗山塁(2年=広陵)も気持ちいい汗を流した。1年を振り返ると満足とはほど遠い内容だと本人は振り返る。「春は出だしは良かったけど、終盤は打率を落としてしまった。秋は出だし最悪で相手投手の術中にはまった感じ」と言う。そして「シーズン打率5割。半分ヒットにできればよくやったかなと思う」と高い目標を掲げた。

 「満足するということはないです。最多安打とか記録のことを言われますけど達成はしたいけど、まず1打席。そこに集中することが大事だと思ってます」2年終了時で通算61安打。131安打の連盟記録を持つ高山俊(阪神)の2年時とは1本少ないだけ。当然記録への話題は尽きないが、宗山は涼しい顔で受け流した。大学での練習はこの日で終わったが26日から3日間、母校・広陵の寮に寝泊まりして後輩たちと汗を流すという。「中井先生(哲之監督)から後輩に気がついたところを指導してやってくれと。この前は“明治のプリンス”と書かれて先生から“どこがプリンスじゃい”と言われました」と苦笑いを浮かべた。

 広陵時代のチームメートで大学日本代表候補にもなった渡部聖弥外野手(大商大)も同じく寮に寝泊まりして一緒に練習するという。「渡部は高校の時に寮で同部屋で仲がよかったけど、野球ではライバル。刺激しあって自分も成長したい」と楽しみにしている。3年生となる来季へのキャッチフレーズは「過去の自分越え」。3連覇を狙うチームの中心としての自覚が漂っていた。

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2022年12月24日のニュース