ソフトB・石川、来季目標に開幕投手&勝率100% メッツ入団の千賀に「刺激になる存在になりたい」

[ 2022年12月23日 05:00 ]

3000万円アップの1億5000万円で契約を終え、Zホーズを決める石川(撮影・中村 達也)
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 全部勝つから千賀、見ておいてくれ――。ソフトバンクの石川柊太投手(30)が22日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増の年俸1億5000万円プラス出来高払い(金額は推定)でサインした。同じ育成右腕で自主トレの相棒でもあるメッツの千賀滉大投手(29)に好結果を見せつけるために、来季の目標に開幕投手と勝率100%をどでかく掲げた。

 メッツに入団した千賀の新たな本拠地となるニューヨークへ来季、石川が日本から好結果を送り続ける。2人とも育成から、サクセスロードを歩んできた。

 「千賀に影響されてここまできた。遠いアメリカに自分の名前が入ってくる活躍をしたい。“最近、良くね?”と言われる、刺激になる存在になりたい」

 今季は23試合に先発し7勝10敗、防御率3・37。2年連続で負け越したが先発ローテーションを守り抜いたことで年俸も3000万円アップし一発サイン。刺激はあったが、足りない。来季10年目の目標はズバリ全勝だ。

 「勝つ、全勝。この2文字だけ。登板数勝利。目指せ勝率100%。志としてはいい」

 自己最多勝利は、42試合に登板した18年の13勝。2桁勝利も同年と20年の2度あるが「2桁勝って安心は良くない。全部勝つつもりで投げる」と貪欲にいく。

 来季の開幕前には、栗山監督率いる侍ジャパンがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に挑む。11月の栗山ジャパン初陣に追加招集され、先発を託された男は再招集を狙う。

 「選ばれるのは光栄。自分はまだまだだが、そこの一番に、名前が挙がるような存在、成績を残さないと」。日本代表となれば、情報は千賀がいるニューヨークにも届く。さらに再会もできる。

 オフには米国で千賀と自主トレをともにする。春季キャンプからはポスト千賀を巡る競争が始まる。石川の主張は止まらない。「開幕投手を狙っていない人はいるんですか?狙わない人はいるの?そんな感覚が全てです」。今季の開幕投手、千賀はもう球団にいない。となれば21年に開幕投手を務めた石川が、3月31日のロッテとの開幕戦マウンドを目指すのは当然。右腕は国内と米国に向けて、アピールを始める。(井上 満夫)

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2022年12月23日のニュース