ソフトB・嶺井 東浜の女房役は譲れない 10年ぶりバッテリー復活に「頑張らないといけない」

[ 2022年12月18日 05:00 ]

10年ぶりにバッテリーを組んだ東浜と嶺井
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 亜大出身のプロ野球選手による野球教室が17日、大分県津久見市で開催された。ソフトバンクからは、国内フリーエージェント(FA)権を行使してDeNAから移籍した嶺井博希捕手(31)や、東浜巨投手(32)らが参加した。2人とも高校は沖縄尚学。08年選抜で優勝した黄金バッテリーを早くも鷹のユニホーム姿で再現した。亜大でも東浜と組んだ新戦力捕手は、右腕の来季女房役へ名乗りを上げた。

 嶺井と東浜。うれしい再会だ。沖縄尚学、亜大でも組んでいた2人がこの日、亜大OBによる野球教室で“黄金バッテリー”を再結成した。

 体に染みついた感触がミットに響いた。嶺井は亜大時代以来、10年ぶりに東浜とバッテリーを組み「懐かしかったです。大学の頃を思い出しました」と神宮球場の光景を回想した。

 沖縄尚学では08年の選抜大会でバッテリーを組み、全国制覇。そしてこの日、初めてソフトバンクの上下ユニホームに身を包み、「また(東浜)巨さんと一緒に野球ができる喜びと、しっかり頑張らないといけない気持ちになった」と気を引き締めた。

 学生時代はリード面やゲーム展開についてお互いの意見を共有してきた。1学年上の東浜も耳を傾け、女房役の考えに合致させてくれたという。舞台はプロの世界に移り、「10年間やってきた経験がある。そこをうまく合わせながら良い結果に結びつけたい」と自負もチラリ。今季はDeNAで自己最多93試合に出場したソフトバンクの新戦力は、強気のリードで先輩を引っ張っていくつもりだ。今季ノーヒッターの仲間入りをした東浜も「キャンプに入って、組むことももちろんある。お互いにいい刺激を与えられたら」とイメージを膨らませた。

 狙うのはもちろん、鷹の正捕手。6年連続ゴールデングラブ賞に輝く甲斐が君臨する牙城に挑んでいく。身長1メートル75、85キロでがっちりした体型の嶺井は、見た目からは想像できないハスキーボイスが特長的。東浜との“来季リハーサル”を終えると、あまり大きくはないが重低音が効いた声で「プロ野球選手なので(甲斐と)しっかり勝負をして、結果を出していきたい」と言い切った。(福井 亮太)


 《ソフトB・東浜が「熱男斬り」に闘志》ソフトバンクの東浜が「熱男斬り」を誓った。この日の野球教室で、今オフにソフトバンクから巨人に移籍した松田と久しぶりの再会。「とにかくジャイアンツのユニホームが似合っているのが第一印象。どこまでいっても僕らが憧れる先輩でいてほしい」と亜大の大先輩にエールを送った。

 リーグが分かれるため、対決は交流戦やポストシーズンになる。右腕は「抑えて、自慢したい。でも、日本シリーズで対決するのが一番だと思うので、改めて優勝しないといけない」と最高峰の舞台でマッチアップを心待ちにした。

 来季はメジャー移籍した千賀の穴を埋め、エースとして期待される東浜。「(責任感は)誰が言わなくても自分が一番知っている。やらなきゃいけないの一言です」と気を引き締めた。

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2022年12月18日のニュース