ヤクルト・内川 NPB選手引退会見「違うカテゴリーになってもプレーしたい」

[ 2022年9月29日 05:30 ]

青木(右)から花束を贈られ、笑顔の内川
Photo By 代表撮影

 横浜(現DeNA)時代の08年に右打者最高打率・378、史上2人目の両リーグ首位打者を獲得した内川聖一内野手(40)は、NPB選手としての引退を表明。今季最終戦となる10月3日のDeNA戦(神宮)で、引退セレモニーが行われる予定。

 スーツ姿で現れたヤクルト・内川の表情は晴れやかだった。「このたび、私、内川聖一は22年間お世話になりました日本プロ野球の選手として引退を決断しました」と笑顔で明かした。

 通算2185安打を誇る安打製造機も、ここ数年は「そろそろかな」と引退がよぎり続けた。一区切りを決断させたのは、野球界のスタイルの変化。「自分はヒットを打つために一生懸命バッティングをつくってきた。でも、ここ最近は基本的に“ホームランを打つためのバッティングをしながらヒットを打つ”にだんだん変化してきているなと。その波に対応しきれなくなった」と説明した。

 横浜時代の08年に才能が開花。NPB右打者最高の打率・378で首位打者を獲得し「若い頃から、もうこれ以上できないと思うところまでとことんやってきた」と自負。ソフトバンク移籍後の11年には打率・338で史上2人目の両リーグ首位打者を達成。WBCにも3度出場した。

 今後については「違うカテゴリーになってもプレーしたい気力を持っているのは正直なところ」と独立リーグや海外でのプレーに含みを持たせた。「野球に対して恩返しができるようにやっていきたい。野球が好き」。「野球人・内川聖一」としてあらゆる可能性を探っていく。

 ◇内川 聖一(うちかわ・せいいち)1982年(昭57)8月4日生まれ、大分県出身の40歳。大分工から00年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入り。11年にソフトバンクへFA移籍し同年パ・リーグMVPに輝いた。18年5月9日西武戦で通算2000安打達成。首位打者、最多安打各2度、最高出塁率1度、ベストナイン5度。09、13、17年WBC日本代表。1メートル84、92キロ。右投げ右打ち。

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2022年9月29日のニュース