ジャッジ 母の前で感謝の61号 養子として迎え入れられ、飾らない人柄で人気

[ 2022年9月29日 16:35 ]

ア・リーグ   ヤンキース8ー3ブルージェイズ ( 2022年9月28日    トロント )

61号本塁打を放ったヤンキース・ジャッジは試合後、母パティさんとハグで快挙を喜ぶ(AP)
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 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)は28日(日本時間29日)、敵地ロジャース・センターでのブルージェイズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。7回の第4打席で今季61号本塁打を放ち、1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)が記録したア・リーグのシーズン最多記録に並んだ。

 ジャッジは誕生後すぐに養子として現在の両親に迎え入れられ、カリフォルニア州リンデンで育った。少年時代は、同地から車で2時間弱の距離にあるサンフランシスコが本拠地のジャイアンツのファン。高校時代は野球、アメリカンフットボール、バスケットボールの3競技で活躍した。この日の試合後、報道陣から観戦した母親の前でメモリアルアーチを放ったことを聞かれると「母は私と一緒にすべてを経験してくれた。リトルリーグの頃から始め、私に学校に行く準備をさせ、最初の何度かの練習や試合にも一緒に来てくれて、プロでの最初の試合、メジャーデビューにも来てくれた。そして、ここにもいてくれたことは特別だ」と感謝した。

 穏やかな人柄で、チームメートにも報道陣にも気さくに接する。会話の際にはしっかり目を合わせて節々に「please」「thank you」といった言葉を盛り込み、聞き手に極めて礼儀正しい印象を与える。

 球場入りは小さなリュックにシャツ、ジーンズとシンプルな装いが定番。試合前に口に入れる2つのガムが験担ぎの一つだ。アウトになるまで同じものをかみ続けるといい、全打席で出塁すれば試合終了まで。「味がしなくなったガムをかめていることをいつも願っているよ」と、ファッション同様に飾らない人柄で愛されている。

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