ヤクルト原樹理「なにもありません」 “3度目の正直”ならず、またも自身初の7勝目を逃す

[ 2022年7月31日 19:36 ]

セ・リーグ   ヤクルト―阪神 ( 2022年7月31日    甲子園 )

<神・ヤ>ヤクルト先発・原(撮影・平嶋 理子)
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 ヤクルトの原樹理投手(29)が阪神戦(甲子園)に先発登板。5回途中5安打2失点で降板し、3試合ぶり白星となる自身初の7勝目を手にすることはできなかった。

 前回登板した23日の広島戦(神宮)は初回に秋山の先制3ランを含む7安打を浴びて1死しか取れず、プロ7年目で最短の1/3回6失点KO。勢いづいた広島打線は2回までに9点、3回までに13点と爆発し、結局ヤクルトは15失点惨敗を喫した。

 悔しいマウンドから中7日となったこの日は初回、2回と3者凡退。3回には梅野の中前打と味方の失策で2死一、二塁のピンチを背負ったが、島田を見逃し三振に仕留めて得点は許さなかった。

 だが、0―0のまま迎えた4回だった。先頭の近本にカーブを中前打されると、佐藤輝には142キロの直球を右前打されて無死一、三塁。大山に2ボールから投げたシュートが一、二塁間を抜かれる3連打とされて1点先制を許した。なおも無死一、三塁で糸原の中犠飛により2失点目。それでもロドリゲスは自らの好フィールディングで投ゴロ併殺打に仕留め、それ以上の難は逃れた。

 自身初の7勝目が懸かったマウンドはこれで3度目。“3度目の正直”といきたいところだったが、0―2で迎えた5回だった。先頭の梅野に2打席連続安打となる右前打を打たれると、送りバントの構えを見せる相手先発右腕・ガンケルの3球目がすっぽ抜けて暴投に。バントの前に一走の二進を許し、さらにガンケルを四球で塁に出して無死一、二塁とすると、ここで高津監督がベンチを出て投手交代を告げた。

 ここでリリーフしたのは3試合連続登板の左腕・久保。味方の失策などもあって2死満塁となったが、佐藤輝を三振に仕留めて失点せず。原の失点はそれ以上増えなかった。

 原の投球内容は4回0/3で打者18人に対して66球を投げ、5安打2失点。3三振を奪い、与えた四球は1つだった。原は降板後、「なにもありません」とコメントした。

 東洋大から2015年ドラフト1位で入団した原はプロ3年目だった18年の6勝(7敗)がここまでのキャリアハイ。阪神戦は20年7月29日(神宮)以来2年ぶり、甲子園は19年5月21日以来の登板で、試合前まで通算5勝4敗だった。

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2022年7月31日のニュース