佐久長聖　ノーシードから4年ぶり9度目の夏切符　3安打の寺尾主将「今までやってきたことが報われた」

第104回全国高校野球選手権長野大会決勝   佐久長聖7―1東京都市大塩尻 （ 2022年7月30日    南長野運動公園 ）

＜東京都市大塩尻・佐久長聖＞優勝して喜ぶ佐久長聖ナイン
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　佐久長聖が、ノーシードから4年ぶり9度目の夏切符をつかんだ。先制された直後の2回に追い付くと、4回に3連打で2点を勝ち越し。5、6回にも2点ずつを加え、好投手擁する東京都市大塩尻を突き放した。

　3安打1打点の4番・寺尾拳聖主将（3年）は「今までやってきたことが報われた」と感慨に浸った。春は地区予選初戦で敗退。初心に返ったチームは翌日から8日連続で練習試合を行うなど例年以上に実戦を積み、夏に向けてチームの立て直しを図った。今大会は7試合で2失策と堅守を披露。チームプレーを徹底し、この日は5回に2者連続スクイズで得点を重ねるなど、鍛え抜いた小技も光った。

　PL学園を3度聖地に導き、12年に就任した藤原弘介監督は「ベンチ外の3年生も含めてチーム力の勝利。今までにないスピードで大会中も成長してくれた」と涙。寺尾主将は甲子園に向け「まずは1勝。自分たちの野球をやっていく」と気持ちを引き締めていた。（坂本　寛人）