49億円をどぶに捨てても、最良の26選手をそろえる メッツオーナーの戦う姿勢

[ 2022年5月3日 08:55 ]

メッツのスティーブ・コーエンオーナー(AP)
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 ニューヨークポスト紙のイアン・オコナー記者が2日(日本時間3日)、メッツのスティーブ・コーエンオーナーこそがチームで最も価値ある武器だと報じた。

 力の衰えたロビンソン・カノ二塁手(39)をメジャー出場の前提となる40人枠から外し、事実上の戦力外とした決断についてだ。来季を含め約49億円の支払い義務があるカノをクビにするのは、その金額をどぶに捨てるようなものだが、資産総額約1兆9千億円のヘッジファンドの大実業家は、副業でお金を稼ぐことより、勝つことを最優先していると讃えた。

 メッツの主力フランシスコ・リンドア遊撃手は、仲の良いカノの解雇を阻止すべく「良いチームメートだし、人間としても素晴らしい。年齢は関係ない。まだ打てる選手」と公に発言したが、それよりもビリー・エプラーGMやバック・ショーウォルター監督の考えに従った。彼らは年を取り、スピードもないカノはチームにフィットしないと判断した。オコナー記者はフレッド・ウィルポン前オーナーなら考えもしなかったし、お金がもったいないからとカノはチームに残れていただろうと書く。だがコーエンはメッツファンが長年オーナーに望んでいたことを実行した。元ヤンキースのオーナー、ジョージ・スタインブレナーのような断固たる戦う姿勢で、最良の26選手をダグアウトにそろえる。ここまでメッツは16勝7敗、ナ・リーグのトップを走っている。

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2022年5月3日のニュース