広島・坂倉 誓った正妻奪取「勝負したいのは捕手」 楽天“炭谷塾”で課題のスローイング矯正

[ 2022年1月23日 05:30 ]

攻守でV貢献を誓った広島・坂倉
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 広島の坂倉将吾捕手(23)が22日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流し、練習を公開した。昨季リーグ2位の打率・315を残し、究極の正捕手奪取を目指す6年目。新春は2年ぶりに楽天・炭谷と自主トレに励み、課題のスローイング矯正に取り組んだ。「優勝したいので少しでも力に」と力を込め、攻守で勝利への貢献を誓った。

 太腿や臀部(でんぶ)がいくらかサイズアップしたように映る。マツダスタジアムに隣接する屋内練習場。フリー打撃やノック、送球練習などに汗を流した坂倉は、充実した表情で合流初日を振り返った。

 「思ったよりも体が動けていたので良かった。体を大きくする意識はなく、瞬発系やパワーを生み、伝えることをテーマにトレーニングを積んできた」

 新年4日から東京都内のジムで始動。12日からは楽天・炭谷の自主トレに参加し、本職のレベルアップに努めてきた。2年ぶりとなるベテラン捕手との待望の融合。取り組むテーマは明確だった。

 「去年スローイングで凄く苦労したし、モヤモヤ感があった。いっぱい質問し、良い方向にはいっていると思う。あとは確率を上げられるかどうか」

 走者を刺したいと思うあまり、慌ててしまう――。それが「僕の悪い癖」と認識する。炭谷には成功と失敗の原因を論理的に説明され、「まずはしっかり正確に投げること。その先に早く、強く」。胸中には本職への強いこだわりがある。

 「どうなるか分からないけど、勝負したいのは捕手。そこでレギュラーを獲れるように準備していけたら」

 昨季の活躍が記憶に新しい。捕手以外に一塁も守り、自己最多の132試合に出場。規定打席に初到達し、首位打者に輝く先輩・鈴木誠と2厘差の打率・315をマークした。秋季練習では三塁にも挑戦。複数ポジションを求められる可能性は今季も高そうだ。

 「(開幕の)3月25日までに100%に持っていけるように。かといって、スローペースでやれる立場でもない。ケガしないように体と相談しながら、アピールしていきたい」 確かな実力を備えた中軸候補。正捕手奪取という究極目標を胸に刻み、4年ぶりのリーグ制覇に向けて攻守で貢献するつもりだ。(江尾 卓也)

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2022年1月23日のニュース