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阪神・及川 メジャー流トレで“長寿化計画”!MLB選手も指導の林泰祐トレーナーが省エネ動作伝授

[ 2022年1月21日 05:30 ]

MLB選手の指導経験を持つ林氏(左)と及川(林泰祐氏提供)
Photo By 提供写真

 メジャー流トレで長寿化計画!阪神・及川雅貴投手(20)が今オフから、MLB選手のトレーニング指導経験を持つ林泰祐氏に師事していることが20日、判明。股関節や肩甲骨周りなどを意識したエクササイズを取り入れ、投球動作の効率改善を目指していることを明かした。先発転向を目指す今季のみならず、中長期的な視点に立って土台づくりに励んでいる。

 これぞ、メジャー流だ。師事する林氏は過去に、通算83勝のトレバー・バウアー(ドジャース)や、通算319本塁打のジェイ・ブルース(元ヤンキース)といったスター選手への指導経験を持つ。ただ、米国仕込みの増量トレ…ではなく、緻密なエクササイズに重きを置いていた。

 「自分も体の使い方がうまい方じゃないので、細かな動きを教わりたいと思って、林さんにお願いしました」

 ダイナミックに体をひねる及川の投球フォーム。林氏は股関節と胸郭の動きが特に重要だと明かす。

 「いかに無駄のない動きで、省エネな感じで体を使えるかに注目を置いたら、股関節と胸郭の動きを直したらもっと長いイニングを投げられるんじゃないのって」

 先発転向も見据える今季。準備のエクササイズをこなす一方で、新たな課題も見つかったという。

 「彼の場合は肩甲骨周りが、普通の投手よりも動きが出やすいタイプ。それによる弊害をどう取り除こうかという意図で、シーズン中にもできるような練習を伝えたりはした」

 左側の肩甲骨が右側に比べて浮き上がるなど、バランスにズレが生じていたという。要因は学生時代からの蓄積疲労。同氏は「今年、来年は大丈夫でも、5年後ぐらいにケガしないように今のうちから着手しないと怖い。元に戻しつつ、使い方を覚えていかないと」と付け加えた。

 ズレを解消するべく、重量の軽いダンベルを使って肩甲骨周りの筋肉を元の位置に戻すメソッドを継続して取り組む。及川本人も「肩周りの筋肉も良くなった。指の掛かりもちょっと良くなりましたし、いい傾向にあります」と確かな手応えをつかみつつある。

 今年一年のためだけではない。「若いうちにしかできないトレーニングもあると思う。ある程度体ができ上がってしまったら定着しないと思うので。しっかり今のうちに体をつくって、長年プロでできるように」。キャリアを積み重ねた先にあるべき姿を、若き左腕は冷静に見定めている。(阪井 日向)

 《林氏太鼓判「考え方しっかりしている」》及川の土台づくりへの背景には、まだ20歳とは思えぬ冷静な考えがある。「重い重量を上げるといってもフォームが悪いとそれこそ故障につながるし、効率的にも悪くなる。細かな動きがあってその上にウエートがある」。先を見た過程の一つで今年があると考える左腕。林氏からは「考え方もしっかりしている。成長の幅は相当あると思いますよ」と太鼓判を押された。

 ◇林 泰祐(はやし・たいすけ)1989年(平元)9月5日生まれ、福岡県北九州市出身の32歳。23歳で渡米しトレーナー活動を始める。MLB、大学野球、サッカーなどのチームサポート及び選手のトレーニングを担当。100人以上のアスリートに携わる。帰国後は自身のトレーナー活動と並行して、日本のアスリートたちのパフォーマンスアップに特化したトレーナーを育成する『PU(パフォーマンスアップ)アカデミー』を昨年発足。

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