雪辱期すオリックス・中島監督に“力水” 日本一祈念し愛飲「いいちこ」製造の三和酒類から1年分贈呈へ

[ 2021年11月29日 05:30 ]

中嶋監督の「いいちこアンバサダー就任へ」を報じる11月19日付大阪紙面
Photo By スポニチ

 日本シリーズ敗退から一夜明け。オリックス・中嶋聡監督(52)宛に、来季のための「日本一の美酒」が届くことが28日、分かった。指揮官が愛飲する麦焼酎「いいちこ」を製造する三和酒類が来季リーグ連覇&日本一を祈念し、同焼酎1年分の贈呈を検討。同社CCRNデザインセンターの中山良馬副部長が明かした。

 「社員みな、テレビで応援していましたが、本当に悔しく、残念です。球団さんのご迷惑でなければ、“1年間お疲れさまでした”と“来季こそ日本一に”という願いを込めて、ぜひ贈らせていただけたらと思います」

 雪辱を期すチームに最高の“力水”が届く。前夜、ヤクルトとシリーズ史上2番目に長い5時間の激闘の末に惜敗。神戸の街に、25年ぶりの歓喜をもたらすことはかなわなかった。指揮官が正捕手として挑んだ95年の頂上決戦でも1勝4敗。因縁の相手に再び苦杯をなめさせられ、燃えないわけがない。「いいちこ」のウィルキンソン炭酸割りをたしなむ指揮官は、すでに「いいちこアンバサダー」に就任する方向で調整中。来季こそ頂点をつかみ、祝杯をあげる。

 勝利と育成の両立を掲げ、2年連続最下位からリーグ優勝。新人監督としては阪急時代を含めて球団史上初の日本シリーズ進出に導いた。ヤクルト高津監督の胴上げを見届けた直後、指揮官は「もう来年は始まっていますので。2月1日のキャンプインは決まっているし、開幕日も決まっている」と言った。戦いは始まっている。まずはリーグ連覇。そして、わずかに届かなかった頂点へ。中嶋オリックスが、2年目のシーズンに挑む。

 ▽いいちこ 三和酒類株式会社(大分県宇佐市)が販売する麦焼酎のブランド名。1979年(昭54)発売のロングセラーで「下町のナポレオン」の愛称で親しまれる。「いいちこ」は大分県の方言で「いい(よい)ですよ」の意味。

続きを表示

2021年11月29日のニュース