オリックス・杉本 急成長の土台に“イチローイズム”あり 16年オフから3年連続で合同自主トレ

[ 2021年10月28日 05:30 ]

オリックス 25年ぶりパ・リーグ制覇

福田(右)らと記念撮影を行う杉本(中央)(撮影・北條 貴史)
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 オリックス・杉本は「ひと言で言えば恩師」と慕う中嶋監督とともに、優勝チームの4番として会見に臨み、最後の質問に立ったタレントのたむらけんじから促されると、改めて天に向かって拳を突き上げた。

 「我が1年間に、一片の悔いなし!」

 前年2本塁打からの大覚醒で32本を量産し、初の打率3割も達成した。15年ドラフト10位で入団。79年の掛布雅之(阪神=73年6位)、05年の新井貴浩(広島=98年6位)を超え史上最も低い指名順位でのキング誕生が濃厚で、2年連続最下位から優勝の象徴でもあった。

 急激な成長曲線の土台に“イチローイズム”があった。1年目の16年オフから3年連続でマンツーマンで合同自主トレ。レジェンドの背中を追い続けた。

 「2年目の時に思い切って“追い込まれた時、どういう意識をしていますか?”と聞きました。“逆にどうなの?”と聞かれ“全部本塁打を狙っています”と答えたら“それじゃだめだよ。打撃を変えないと”って」

 確実性向上を期し意識改革に加え、ドアスイングを改善。腕を畳む意識を染みこませたことが打率・301、83打点と実を結んだ。

 愛読する漫画「北斗の拳」で主人公が操る技は一子相伝の暗殺拳。「イチローイズムの最後の伝承者ですか?それは恐れ多い」。大好きな登場人物「ラオウ」の名は自らの愛称として定着。最後まで混戦だったパ・リーグを制し憧れの“覇者”に少し近づいた。「まだCSもあるので引き続き、みんなで勝てるように頑張ります」。次は、日本の頂点だ。(湯澤 涼)

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