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ソフトバンク・ドラ4野村勇 昨年は指名漏れ…悔しさを糧に成長「将来的にはトリプルスリーを」

[ 2021年10月28日 07:30 ]

工藤監督と王貞治球団会長のサインボールを手にポーズをとるNTT西日本の野村
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 抜群の身体能力の持ち主。ソフトバンクからドラフト4位指名を受けた野村勇内野手(24=NTT西日本)にはまさにその言葉が当てはまる。遠投120メートル、50メートル5秒8。記者が拓大野球部2年の時に入部してきた野村を見て、度肝を抜かれた。全身にバネがついているような動き。その年の新入部員は甲子園で名をはせた選手もいたが、その中でも群を抜いていた。

 全国的には無名だった。高校時代は甲子園出場なし。大学でも1年春に東都リーグ2部に降格してしまったため、1部での出場はない。それでも4年春は全12試合に出場し打率・351、3本塁打、9盗塁とチームをけん引。秋は3番打者としてプレーオフまでもつれた専大との優勝争いの先頭に立った。大学での活躍が評価され、社会人野球の強豪NTT西日本に入社した。

 悔しさを糧に道を切り開いた。昨年もドラフト候補に名前が挙がり、調査書は6球団から届いていたが指名漏れ。「もしかしたら行けるかもと思っていたからこそ、プロを強く意識するようになった」と取り組みを変えた。「打たないと(プロへ)行けない」と全体練習後に毎日約1時間半、特打を敢行。徹底的にバットを振り込んだ。「ラストチャンスだと思っていた」という今季は公式戦で打率・350と結果を残しアピールに成功した。

 一番、身近なライバルと全国の舞台に立つ。「目標は優勝。個人としては盗塁と長打力のある打撃を見てほしい」と意気込む都市対抗野球には、2歳下の弟・工(鷺宮製作所)も東京ガスの補強選手として出場する。拓大時代にはともにプレーし「バッティングは全然、僕より上」と認める弟の目標も「プロ野球選手」。先輩として、兄として、負けるわけにはいかない。

 俊足で内外野守れ、パンチ力もある右打者は即戦力として期待がかかる。「常に優勝争いをしているチームに入れてとても光栄。設備も凄い」と野村は目を輝かせた。球界屈指の設備と育成力あるソフトバンクなら「将来的にはトリプルスリーを目指したい」という目標も夢物語ではない。(記者コラム・小野寺 大)

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