エンゼルス・大谷に死角なし!ボール球も何のその 球種、コース不問で全方位にかっ飛ばす

[ 2021年5月19日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7ー4インディアンス ( 2021年5月17日    アナハイム )

大谷のコース別本塁打数
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 エンゼルス・大谷はインディアンス戦で放った2試合連続の13号アーチでメジャー通算60本塁打に到達。投球コース別の9分割、そしてボールゾーンも含めた25分割で見ると、ほぼ全てのコースに対応し、甘ければボール球も柵越えしている。

 特に今季はこの日の外角高めボール球を含め、内も外も、高めも低めも弱点が見当たらない。マドン監督は「とにかく翔平は全てのゾーンをカバーしている。ボストンでも外角低めのボール気味の変化球を、グリーンモンスター越えに本塁打した」と説明する。球種別に見ても、ツーシームを含む速球を中心にスライダー、カーブ、チェンジアップを仕留めており、緩急での揺さぶりも容易でない。

 大谷自身は逆方向となる左中間へのライナー性の打球を、自身のバロメーターの一つとしている。打球方向も広角にパワーを発揮し、マドン監督は通算555本塁打のマニー・ラミレスや同541本塁打のデービッド・オルティスというレッドソックスのレジェンド2人にその打力を重ねた。その上で「パワーは似ているが、翔平はスピードもあり、投げることもできる。より革命的だ」と評する。

 開幕直後をのぞけば、過去に日本選手が本塁打数で両リーグ単独トップに立ったことはない。日本選手にとっては「夢のまた夢」と思われたキング戴冠へ、いよいよ死角なしの領域に達しつつある。

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2021年5月19日のニュース