慶大・正木 確実性アップで3冠&3季ぶりV誓う 10日開幕東京六大学野球

[ 2021年4月10日 05:30 ]

3冠王を狙う慶大・正木
Photo By スポニチ

 東京六大学野球春季リーグ戦は、10日に神宮球場で開幕する。各校10試合のポイント制(勝利1、引き分け0・5)で争われる。今秋ドラフト候補に挙がる慶大の4番・正木智也内野手(4年)は3冠王と、チームの3季ぶりの優勝を目標に掲げた。

 大学ラストイヤーを迎え、正木は思い切った。「去年とはバッティングを変えた。それがはまってきた」。テークバックの際にグリップを下に落とす動作を加えた。タイミングが取りやすくなり、確実性が上がったという。「(堀井哲也)監督と話して、(同じ右打者の)西武の山川選手やオリックスの大下選手の動画を見て、自分なりに試してみた」と試行錯誤の末に、新フォームが固まった。

 昨秋は10試合で打率・378、2本塁打4打点。今季の目標には「どうせなら高い目標に。3冠王を目指します」と2学年先輩の郡司(現中日)以来の偉業達成を高らかに宣言した。今春のオープン戦では4本塁打を放つなど、堀井監督も「順調に来ている。右にもいい打球が打てる」と期待を寄せる。

 昨年までは外野を守っていたが、チーム事情もあり、今春は一塁を守る。「覚える動きが多いけど、近い距離でノックを受けたりして反応速度を上げてきた」と不安はない。3季ぶりの優勝へ、攻守でチームをけん引する。(川島 毅洋)

 ◆正木 智也(まさき・ともや)1999年(平11)11月5日生まれ、東京都出身の21歳。小2から野球を始める。雪谷中時代は世田谷西シニアに所属し、3年春に全国大会16強。慶応では甲子園出場なし。慶大では1年春にリーグ戦デビューし通算6本塁打。1メートル82、87キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2021年4月10日のニュース