開幕投手もいける 広島・大瀬良が右肘手術後初マウンドで3回無失点 3年連続の「大役」も視界に

[ 2021年3月1日 05:30 ]

練習試合   広島8ー2日本ハム ( 2021年2月28日    名護球場 )

<日・広>2回2死一、三塁、宇佐見の打球に反応する広島・大瀬良(撮影・沢田 明徳)
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 広島・大瀬良大地投手(29)が28日の日本ハムとの練習試合で昨年9月の右肘手術後初めての実戦を迎え、3回無失点に抑えて順調な回復ぶりを見せつけた。武器とするカットボールなど変化球の調整に主眼を置いて2安打に封じ、3奪三振。3年連続の開幕投手に向けて支障が見当たらないほどの仕上がりを見せた。

 右肘にメスを入れて以来、初めてリミッターを取っ払った。「体さえ無事ならいいかなと思っていたんですけど…。(マウンドに上がれば)抑えたいという闘争心がふつふつと湧いてきた」。患部への慎重さを捨てた全力投球こそ、大瀬良が万全であることの何よりの証明だった。

 最速147キロを計測した直球は完成間近と判断し、全52球のうち直球を15球に制限して変化球の仕上げに入った。3回は平沼、浅間を2者連続の見逃し三振。近藤への四球を挟み、西川を空振り三振に抑えて1イニング3三振。結果球は全て外角カットボールで、生命線と言える勝負球の仕上がりも抜群だった。

 「直球の質とか強さは昨年より良いかな…と手応えを感じている。ここから、そういった(変化球の)ところも見ていきたいなという思いがあった。そこ(変化球)は、うまくカウントを取ることができたし、良かったのかなと思う」

 森下や九里も候補に挙がる中、佐々岡監督がキャンプ最終盤まで開幕投手を明確にしてこなかったのは、大瀬良を待っていたからだろう。右肘手術明けで今春キャンプは2軍スタート。序盤から例年通りの練習をこなせるほどに患部の状態は良好だった。初の対外試合でも不安のない投球を披露して、3年連続の大役へ支障はなくなったと言える。

 「(開幕投手は)状態を見て監督さんが決めること。一日一日課題をつぶして、結果を残すことが僕にできること。周りどうこうよりは、自分がやるべきことをしっかりとやって開幕を迎えたい」

 佐々岡監督は「ここに向けてしっかりと合わせてくれた。順調すぎるぐらいに順調」と高く評価し、「(開幕投手を)近日中に発表します」と明言した。きょう1日の沖縄春季キャンプ打ち上げを前に、指揮官の心の中で開幕投手が決まった。 
(河合 洋介)

 <大瀬良の右肘手術からの歩み>

 ▽20年9月5日 DeNA戦に先発し4回途中8失点KO。翌6日にシーズン2度目の登録抹消。

 ▽同16日 広島は大瀬良が「右肘関節鏡視下遊離体摘出・骨棘(こっきょく)・滑膜切除」の手術を受けたと発表。

 ▽10月9日 廿日市市内の大野練習場で、術後初めて報道陣に対応。

 ▽12月9日 2500万円減の推定年俸1億5000万円で更改。

 ▽20年1月12日 大野練習場で取り組む自主トレを公開。

 ▽同22日 大野練習場で術後初の投球練習。直球のみ22球。

 ▽2月14日 日南の2軍キャンプでフリー打撃に登板。

 ▽同20日 沖縄の1軍キャンプに合流し、ブルペンで30球の投球練習。

 ▽同22日 初の実戦形式としてシート打撃に登板し、打者9人に40球。

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