巨人・原監督 14日レギュラーシーズン最終戦も涙は「まだ流せやしないよ」

[ 2020年11月14日 05:30 ]

囲み取材を終えて手を振って引き揚げる原監督(撮影・篠原 岳夫)
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 巨人・原監督は「日本一の涙」を流す。DeNAとのレギュラーシーズン最終戦(横浜)を翌日に控えた13日、「成績が悪かったら明日が最終戦。コロナ禍の6月19日にスタートして、(最終戦が)終わった瞬間に俺は涙していただろうね」と感慨深げ。「まだ流せやしないよ」と21日に開幕する日本シリーズを見据えた。

 新型コロナ感染拡大の影響で開幕が二転三転した今季。活動自粛期間もあり、調整は困難を極めた。約3カ月延期の末に無観客で始まり、120試合を完走。「我が軍は幸い勝つことができた。もし仮に違った結果でも感慨はある。達成感、満足感。ひとしおですよ」と、ここまでの道のりを振り返った。

 監督に復帰した昨季は5年ぶりのリーグ制覇。優勝を決めた9月21日のDeNA戦の後、顔を紅潮させて号泣し「勝負師はうれし涙は流していい」と言った。最終戦の舞台は、同じ横浜スタジアム。先発する菅野は、1週間後のシリーズ初戦を見据え「日本シリーズにつなげられる投球をしてしっかり準備したい」と意気込んだ。

 昨年ソフトバンクに4連敗を喫した後は、涙を見せることはなかった原監督。「終わったら水に流したいんだよ。だから涙って出る。次へのスタートなんだよ」。最高の結末とともに、こみ上げる思いを解き放つ。(神田 佑)

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2020年11月14日のニュース