鷹キラーにも苦手意識なし!ソフトB柳田 CS2年連続の美馬攻略弾 工藤監督称賛「彼にしか打てない」

[ 2020年11月14日 21:50 ]

パCS第1戦   ソフトバンク4―3ロッテ ( 2020年11月14日    ペイペイD )

<CS ソ・ロ>4回無死、中越えにソロを放つ柳田。投手・美馬(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ロッテ・美馬は今季ソフトバンク戦は7試合に登板し5勝1敗、防御率2・70。チームは苦しめられたが、柳田は22打数8安打、打率・364と好相性だった。本塁打は打てなかったが、苦手意識は持っていなかった。

 短期決戦で、ロッテバッリーの攻め方は変わるのか。確認するポイントは、それだけだった。

 柳田に対しては、シーズン中と同じような配球だった。直球、ツーシームはほとんど投げない中、徹底した内角攻め。球種はカットボール、スライダーの曲がり球を、食い込ませるのが基本形。今季は7試合で計69球の対決だったが、カット、スライダーは42球もあった。投球の61%を占めたから、軌道のイメージは頭にあった。立花打撃コーチは「左には特に曲がり球が多い」と攻略の鍵としていた。

 2点を追う4回、先頭で打席に入った。案の定、カットボールが続いた。ボール、ボールとなった3球目。内角低め、143キロを捉えた打球は、バックスクリーン左まで飛んだ。「カットだと思います。自分の良いスイングで打てました」と納得のいく一発だった。柳田は昨年のCSでも、楽天に在籍した美馬からアーチを放っていた。

 初回には左前打を放ち、6回には先頭で中前打をマークして同点に追いつく起点になった。美馬から3安打を放って打線をけん引した3番打者に、工藤監督は「難しい球。彼にしか打てないようなホームラン。シーズンの疲れがあったと思うが、自分なりの調整でここに合わせてきた」と称えた。

 15日の第2戦先発はチェン・ウェイン。今季6打数1安打だった左腕に対し、柳田はどんな対応をするか。(川島 毅洋)

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月14日のニュース