パCS、14日開幕!ロッテ、3度目下克上なるか?先制すれば勝率.769、ペイペイD“4割男”期待

[ 2020年11月12日 07:55 ]

ロッテの清田
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 14日からパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)が開幕する。レギュラーシーズン2位のロッテはリーグ優勝したソフトバンクと敵地ペイペイドームで対戦する。史上初めて3位から日本一に輝いた10年はCSファイナルステージで優勝したソフトバンクを撃破。05年のプレーオフも1位のソフトバンクを破り、日本一になった。今季のデータから3度目の「下克上」の可能性を探ってみた。(記録課・宮入 徹)

 ★最多下克上更新?★ 04年以降のパ・リーグでレギュラーシーズンの勝率が2位以下で日本シリーズに進出したのはロッテ、ソフトバンク各2度、西武1度と5度ある。ロッテは05、10年とソフトバンクを倒し、ソフトバンクは18、19年と西武に勝ってシリーズに駒を進めた。ロッテが今回勝ち上がれば3度目で単独最多、同一カード相手でも最多記録になる(セ・リーグは3球団が1度ずつ)。

 ★先手必勝★ 今季のロッテは先制した試合の勝率が・769(40勝12敗2分け)。ソフトバンクの.736(53勝19敗5分け)を上回りリーグ1位だ。ソフトバンク戦に限ると.875(7勝1敗)とさらにはね上がり、ペイペイドームだと5戦全勝と、取りこぼしがなかった。

 こうした勝ちパターンを支えたのが美馬、二木の両先発だ。美馬はソフトバンク戦に7試合先発し5勝1敗(防御率2・70)、二木は4試合で3勝0敗(3・20)と2人で貯金7を稼ぎ出した。通算でも美馬は12勝10敗、二木が10勝7敗とそろって勝ち越し。両投手が普段通りの投球をすれば1敗スタート(ソフトバンクにアドバンテージ)から連勝で一気に王手の可能性も考えられる。

 ★ペイペイ4割の清田★ 今季の清田はソフトバンク戦で37打数14安打(打率・378)と大当たり。特にペイペイドームでは15打数6安打(・400)と敵地でも結果を残した。清田は10年ソフトバンクとのCSファイナルステージなどCS通算23試合に出場。打率こそ・200だが、通算5本塁打をマーク。うち4本がソフトバンク戦で全てペイペイドーム(当時はヤフードーム、ヤフオクドーム)で放ったものだ。短期決戦で経験値の高いベテランがどんな働きを見せるだろうか。

 ★難敵ソフトバンク★ とはいえ、優勝したソフトバンクは今季レギュラーシーズンで73勝42敗5分け(勝率・635)。ロッテの最終勝率・513を1割以上も上回った。ロッテ戦も11勝12敗1分けと負け越したものの、戦力が整った10月10日以降は7勝1敗と圧倒した。さらに昨年まで日本シリーズを含むポストシーズンは10連勝を継続中だ。千賀、石川、東浜、和田と安定した先発陣に加えモイネロ、森ら救援陣も充実。主砲の柳田を軸に打線も爆発力を持つ。ロッテとしてはレギュラーシーズン同様、失点を極力防ぎロースコアの展開に持ち込みたいところだろう。

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